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ポツンと一軒家が面白い。 [趣味・娯楽]

 日曜の夜8時といえば、わが家では大河ドラマであったが、いまは「ポツンと一軒家」を楽しみにしている。
毎度、パターンは決まっており、衛星画像から人里離れた山の奥深くにある一軒家を見つけ出す。
そこを目指して、大抵車1台がやっと通れるぐらいの崩れかかった崖道をひたすら走る。当然道路フェンスも何もなく、舗装があればいい。時には山崩れの後で石がゴロゴロ道路に転がったままという場面もある。そんな中を「やばい。やばい。」と言いながら車で慎重に進んでいく。息を抜けば谷底へ一直線に落ちそうなところも多々あり、なかなかスリリングである。

 

 しかし、なぜこんな場所に人が住んでいるのか、本当に生活できるのか。毎度、不思議さと驚きの連続だ。そして、目的の一軒家に辿り着くと、そこからで出てくる人は、まず後期高齢者のお年寄りだ。しかも共通しているのがニコニコ顔の人懐っこい方が多い。毎日の生活は相当苦労していると思えるが、そんなことは微塵も出すことはない。むしろ、日々を楽しみ、生き生きと生活している様に見える。

 

 でもディレクターが色々はなしを聞いていくと、やはり厳しい環境のなか苦労が多く、昔は何軒もある集落が一軒また一軒と減って、気が付けば最後の一軒家になったという話が多い。そんな過酷な環境で生活してきたせいか、共通しているのがみんな働き者であると同時に楽観的な感じの人が多い。

 

 このポツンと一軒家、視聴率もうなぎ登りで、いまは20に迫るお化け番組のようだ。なぜ、これほどまでにみんなを惹き付けるのか。それは「本当の幸せってなんだろう」というヒントが詰まっているからではないだろうか。「不便な生活は不幸なのか。」現代の日本における本質的な問題が投げかけられている気がする。この便利さに恵まれ過ぎた現在、真逆な生き方が妙に新鮮である。ただ、実際にこの生活をやってみろと言われても、簡単できるものではない。でも、ちょっと経験してみたいという冒険心は感じる。

 

 番組の中で、所さんと林先生のやり取りで、「都会の人のほうがポツンと一軒家かもしれない」と言っていたが、それは本当に頷ける。人が大勢いても、お互いに挨拶もなければ交流も少なく、孤独を感じている人も多いように思える。これは人を頼らなくても生活できる都会の便利さが、結果として人を疎遠にさせているのかもしれない。この番組を観ていると、どの様にような生き方が充実しているのか、たとえ厳しい環境や条件でも、ものの見方や考え方ひとつで、楽しい世界をいっぱい感じとれることを教えてくれるような気がする。気楽に見ながら、奥深いものを感じる番組である。


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