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小さい秋、艶やかな紫色の実をつけるムラサキシキブ [旅行・散策]

秋空が澄み渡り、さわやかな休日。久々にショッピングモールをぶらぶらしていると、屋外店舗脇にある花壇の片隅で、紫色の小粒の実をたくさんつけた1本の花木が目に入った。そばに寄って観てみると、名札がさしてあり、そのプレートには「ムラサキシキブ」と記されていた。漢字名は「紫式部」。古典文学の世界から飛び出してきたような趣のある名前だ。
 
もう少し、観た目を説明すると、スラッとした低木に紫色の小粒の実が重なり合ってついている。どちらかと言えばその実も小粒過ぎてあまり目立たなく、人目を惹くほどの彩りのインパクトは低い。でも、しなやかに垂れる実とすらっとした葉っぱの絶妙なバランスがとてもエレガンスで愛らしい。
 
どうして、この名がついたか分からないが、この名でこの植物を観るとそれなりの品格を感じてしまうから不思議である。ただ、このムラサキシキブ、最近あちこちでよく観かける。以前はあまり気にしたこともない植物であったが、どうも惹きつけられてしまう。だから、今回も惹きつけられ、しみじみと観察してしまった。でも、名前がわかってよかった。大きな収穫だ。
  
スマホで、ムラサキシキブを調べると、実は日本各地の森林などに自生している落葉低木で、最近では観賞用に栽培されているそうだ。花ことばは、「聡明」「愛され上手」。これは才女として逸話の多い紫式部にちなむと言われ、愛され上手は、美貌と才能に恵まれた源氏物語の光源氏にちなんだものと言われているそうだ。どちらも自分には当てはまらないが、この紫色がラッキーなフィーリングを引き寄せてくれるような気がする。
 
いよいよ秋も深まりをみせてきており、これから秋の花や紅葉を楽しめる季節だ。気持ちだけは日々自然を感じながらゆっくり過ごしていこう。
 
murasakisikibu.jpg
 

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