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イランの報復攻撃、中東戦争に発展しないことを祈る。 [外交・防衛・海外]

中東地域がこれまでになく緊迫している。
イスラエルのやり過ぎるほどのガザ地区への攻撃。今度はこれがブーメランのように帰ってきかねない。
この地区の歴史を肌で知らない我々は、何が起きて、何が真実なのか理解不能であろう。
 
いま日本はアメリカという世界に君臨する大国のもとで、一蓮托生として生きている。
戦後、アメリカからもたらされた民主主義や自由主義、資本主義を忠実に遵守し、欧米のアングローサクソン的な生き方にならって、いまの日本は回っているといっても過言では無い。
イランとアメリカやイスラエルの対立は、単に専制主義と民主主義の違いからくるものではない。
もっと根源的な宗教や人種の違いからくるアレルギーであり、もっと言えば、生理的に相容れないものがあるように思える。さらに欧米の軍事産業が兵器を大量消費して、一儲けしたいという思惑もチラリと観える。
とにかく危険なにおいがプンプンしており、一触即発の危機が迫っている。
 
そのアメリカがイランを悪の枢軸と決めつけ、民主主義国家に同調を呼び掛けている。
G7をはじめとする欧米諸国は連携の意を示しているが、日本はどのような姿勢を示すのか。
日本は、イランをはじめ中東諸国から多くの原油を輸入しており、その恩義がある。
また、欧米諸国のようなイスラム諸国に対する嫌悪感などまったくない。
政治的に悪の枢軸と敵対しなければならないのだろうか。 
 
さて、一般の日本人の本音はどうなのか。
推測であるが、ほとんどの人たちは、普段接することもない遠い異国の国であり、「わからない」というのが実感と思う。でもそんなイランの人たちが日本に来たら、人種、宗教に隔てなく受けいれる、それがこの国のいいところだ。
また、イランや中東の国の人たちは、日本に対するイメージは悪くない。むしろ友好的にする思っている。それが敵対するアメリカに同調するとなれば、何か裏切られた気持ちになるに違いない。なんとも心苦しい気持ちだ。
 
日本は戦争に負けて、戦勝国の属国になったがすでに75年も経ち、そろそろ精神的にも脱却してもいいのではないだろうか。目先の損得勘定からすれば、アメリカ抜きには考えられない。しかし、現在の世界情勢は大きく変わり、国力による均衡も数十年前とまったく違う次元だ。その中でいかに平和で安全に生きていくのか、高度な外交力が求められる時代になってきていることを自覚すべきだ。
 
日本は小さな島国であり、エネルギー資源も豊富でない、また食料も自給不可能であり、世界中の恩恵を得ながら生きていかなければならなことを、すべての国民はもっと認識しなければならない。
いまは敵対国と対立することでなく、融和することが大事であり、そのために何をすべきなのか。
こんなことを論じられるのは政治家しかいない。
ただ、動向を見守るだけでなく、未来を見据えた議論をしてほしい。もしかしたら国家存亡のがかかっているかもしれない。明治維新の時の同じような時代の波が押し寄せているのではないか。そんなことを思うこの頃である。

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