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混迷深まるロシア、ウクライナ戦争に思う。 [外交・防衛・海外]

ロシア・ウクライナ戦争はロシアの報復攻撃でさらに混迷を極め、悪化の一途を辿っている。
そもそも、この地域の紛争は根が深く、歴史的に観ればどちらにも非があり、正義などどちらも言えない。
ただ、プーチンが仕掛けた戦争であり、今日もロシア軍の攻撃でウクライナの街を破壊している。
やはり、ロシアにこの悲劇の責任は大きい。
 
この戦争、ロシアが引けばそれで終わるのか?
いまウクライナの東南部はロシアのミサイル攻撃、ウクライナの反撃でがれきの山。
多くの人たちが、傷つき、いのちや財産、それから生活の場を失った。
ここに残ったものは何か。
失望、悲しみ、怒りや怨み、そして復讐心など・・・。
戦争が生み出す最悪のシナリオだ。
おそらく、ウクライナの人たちの心にこの怨念は消えることはないだろう。
そして、これは負の火種として燻り続け、今後の世界に大きな不安を残していく。
 
また、さらにもうひとつ懸念されることがある。
それは、西側諸国がウクライナに提供した大量の武器弾薬、そして最新兵器である。
正式な軍隊でない、パルチザン(民間部隊)、実態はゲリラ戦を展開する非正規部隊の手にそれがわたっている。いまのウクライナには武器管理などの国家管理統制が十分に実施されているとは考えにくく、西側諸国は慎重な対応が必要だ。ただ、いまはロシアの攻撃による反撃が精いっぱいで、こうした重要なことが無防備になっているのが実態ではなかろうか。
   
かつて、アメリカが旧ソ連のアフガニスタン侵攻の時、純真な放牧民に武器弾薬を提供し、ゲリラ戦法でソ連と戦わせた構図に似ている。
 
その結果、何が起こったか。
政治不安定が続く中、ゲリラとして戦った一部の人たちが武力集団として力をつけ、やがてアルカイダやイスラム国など世界を震撼させるまでの存在になった。その脅威に晒されているのが現実の世界だ。そうした事実を真摯に受け止め、過ちを繰り返してはならならい。ウクライナで同じようなことが発生するかどうか、いまはわからないが、その懸念は十分あることを受け止めなければならない。
   
混沌とする世界の中で、怒りや怨念は人々を間違った方向に駆り立ててしまう。武力では平和は勝ち得られないものであり、戦争は絶対にやってはならない。いまだプーチンは力で抑えつけようとしているが、やがては、その反作用が同じ大きさと威力でロシアにも痛烈に効いてくるだろう。
 
今後、どうなるのか、まったく観えない。ただ、いまは鎮まる方向に向かうことを願うばかりだ。

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