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梅雨期にはドクダミ草が元気。 [旅行・散策]

  この時期、我が家の庭先にはドクダミが小群せいする。

  ドクダミはあまり日当たりが良くなく、湿り気のあるところを好む。スペードの形をした葉っぱに、あのキツイ臭いは独特である。また、繁殖力や生命力も強く、土の中で地下茎が伸びていき、その先々から新芽を出していく。だから、一度根づくと厄介だ。いくらカマで刈ってもすぐに生えてくる。

どくだみ.jpg 

  しかし、このドクダミも傍で観れば、なかなか味わいのある植物である。今はちょうど十字の白い花を付け綺麗なものだ。ただドクダミについて調べてみると、この白い花びらは、実は限りなく葉っぱに近い苞(ホウ)というもので、黄色の部分も雄しべの先端の葯(ヤク)が密集したものらしい。

  ドクダミは名前とあの臭いからして、子供の頃はずっと毒のある植物と思い、あまり手に触れないようにしていた。だが、毒があるどころか、昔から生薬、漢方として知られており、厚生省の発行する「日本薬局方」の「十薬」として収載されているそうだから、その薬効もお上のお墨付きのようである。

  その効能を調べてみると、ドクダミに含有されるイソクエルトリンが血圧を下げ、デカノイルアセトアルデヒドが殺菌作用で蓄膿症改善、利尿作用、フルボン成分は血行促進、高血圧やアトピーに効果があるそうだ。なかなかの万能薬である。

  ドクダミ茶や青汁など健康食品としても有名である。庭のドクダミを採って、煎じて飲むこともできるが、やはりちょっと抵抗を感じる。

  ちなみにドクダミの花言葉は「白い追憶」、白を無垢と捉えれば、何も知らなかった遠い昔を回想するという意味なのか。純真でセンチメンタルなイメージである。 いろいろ調べると雑草のように扱うべきでない価値ある植物のようだ。今年は取り合えず、庭の一角だけは残しておこう。


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