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箱根大学駅伝、全力の若者たちに感動 [スポーツ]

  箱根大学駅伝は昨年19位の日体大が見事総合優勝。2日間にわたる熱いドラマは我々に大きな感動を与えてくれた。

  私も2日目大手町読売本社のゴール付近で、彼らの最後の頑張りを観とどけた。ここではどこを応援するというよりも、各大学の選手全員を応援したくなる雰囲気に包まれる。全力を出し切って走りぬいた選手を目の前で観ると思わず「頑張れ」の歓声をあげてしまう。最後、上武大の選手が現れると、周りから一層大きな拍手と暖かい応援が湧き上がり、たとえ最下位でも誇りあるレースで懸命に走りぬく姿を讃えているように思えた。

  駅伝が終わり、今朝もその熱き戦いの裏側を密着取材した番組が放映され、またまた感動を思い起こさせてくれた。とにかく、ひと言では言い表せない。ひとり一人の人生観、仲間との友情、そして大学の名誉、それが1本の襷(タスキ)に託されている。選手たちにとって、このただの布切れは途轍もない崇高さがあり、それを汚(けが)してはならず、そして、全力を出し切るという誓いの証でもあるのだろう。その重みはこちらにもズッシリ伝わる。

  この箱根駅伝でもうひとつ素晴らしいと思うことがある。それは大学4年間大きな目標に向かって全力を尽くす若者の姿だ。日本の大学は入るまで勉強づくめ、入学したと同時に目標を失いバイトづくめ、無気力症候群でゆるゆるに生きている者が多い。彼らは大学に誇りや名誉をさほど感じていない。箱根駅伝の選手たちと真反対である。

  そうした日本の中で、伝統の重みや先輩たちの功績に感謝しつつ、後輩たちにそれを繋ぐために自分を奮起させて、苦しい20kmを走りぬく。ただ、順位とタイムを競うだけのスポーツではないがゆえに、我々の心を強く揺さぶるものがある。

  今年は下位グループでも十分優勝を狙えることが実証された。さて、来年はどこが頂点に立つか、まったく予想がつかない。勢いづいたところ、悔し涙を流したところ、おそらく、先輩たちの想いを継いだ次の選手たちが再スタートを切っていることだろう。是非、来年も我々に熱き感動で魅了させてほしい。


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