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国民は国会議員を自由にやらせ過ぎている。通信簿で厳しく評価すべきだ。 [政治・政局]

  内閣不信任案決議の非常にバカバカしい一日が終わり、今度は菅首相の辞任の期日を巡って、またバカバカしい日々が始まった。

  首相は、一定のメドがついたら辞任すると公言している。単純に考えるならば、与党も野党もみんなで一致団結協力して、復興の目途を早くつければ、すなわち辞任が早まるわけだ。それが国民にとって一番いい選択肢である。

  ところが、実際は逆である。今の政権のままでは協力できないと固辞して、復興のための仕事をやろうとしていない。結局、復興の目途の先送りをやっているのと同じだ。

  この復興対策の遅れは、現政権だけの責任ではない。自分たちの復権を目指す民主党反主流派や、自民党、公明などの政権揺さぶり戦術が効を奏し、結果的に政府が進める復興対策に大ダメージを与え、被災者たちの生活を苦しめているのが現状である。

  国会は言論で戦っているから、一見平和的であるが、これが武力であるならば、ただ毎日殺し合いばかりやっているのと同じである。しかも、見苦しい卑怯なやりかたばかりで相手を痛めつける殺し合いだ。

  日本の武道では、もし相手が足に怪我を覆っている場合には、決して相手の弱みに付け込むようなことはせず、フェアーな精神で戦うことがモットーとされている。しかしながら、現在の日本の政治は、人の失点、弱点ばかり集中的に攻撃し、その人を全く無能人扱いにさせてしまう。たとえ、良い面があってもそれを讃えることはしない。ただ欠点ばかり並べて、最低の下劣な人間像をつくりあげる。それをメディアは面白がって報道し、国民はそれを聞いて納得してしまう。毎日繰り返し聞いていればオウム真理教と同じで洗脳されるものだ。

  いま虚勢を張っている谷垣総裁が、首相の座を射止めても、菅さんと同じ運命をたどるのは十中八九、間違いない。それは石原幹事長でも、石破政調会長でも同じことが言える。個人的には非常に有能な人たちと思っているが、現実はすぐに潰されることだろう。しかも菅さんより短命で。

  では、どうしたら良いのか。これは小学校低学年の学級崩壊と同じで、国会議員は根本的な道徳からやり直さなければ治らないと思う。「たとえ立場が違っても、相手の尊厳をもって接すること」、「人の不快になる言葉は発しない」、「自分のことばかり考えるのではなく、人を支え合い、協力すること」など、社会で平和に生きていくために最低限必要な道徳観念を植え付けることが必要であろう。

  どうして、国家の最高府である国会が、小学校の学級崩壊と同じになるのか理解に苦しむが、これが現実であるから仕方がない。ただ、メディアもそろそろ、こうした国会議員ひとりひとりにお灸をすえなければいけない。

  たとえば、今回の復興に対して、どれだけ役に立つことをしたか。たとえ成果が上がらなくても、どれだけの体を張って仕事をしたか、そうしたことを点数で評価するのもいい。また、人の批判ばかりして、大したことをやっていない議員に対しては、大きな減点を与えるのも1つだ。そうすると、普段大きな顔をしている、大物政治家と称する議員の評価点がサッパリということもありうる。こういう人が次の選挙で落選すれば少しは日本の政治も良い方向に進展するだろう。

  ひとつの提案として、こんなアイデアはどうか。まず、マスメディアは良識ある識者を選び、実績に基づき国会議員全員の通信簿をつくる。少なくても主要4紙がそれぞれ通信簿をつくれば、バランスのとれた評価軸ができる。国民は選挙の時に、それらを見ながら比較検討して投票すれば、いまよりまともな国会議員を選ぶことができる。また議員も常に緊張感をもって政治に取り組むことにもなる。パフォーマンス政治やバカな喧嘩もできなくなり、国会の論議もまともになってくるのではないだろうか。どうであろうか。是非、こうした流れをつくってもらいたいとつくづく思う。


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