SSブログ

選択肢は菅、小沢、谷垣氏だけとしたら、さて誰を選ぶ? [政治・政局]

  深刻な原発事故の打開、一刻も早い復興・再興への対策、さらに長引く不況対策、年金問題の解決等々、すべての国民が願っていることだ。

  しかし、永田町はそうではない。日本と国民をそっちのけで、今日も権力争いに終始している。来週早々にも内閣不信任案の提出される見込みである。果たして、自民党の谷垣総裁をはじめ野党の執行部は、もし可決に失敗した時の責任をとる覚悟があるのだろうか。内閣不信任案は解散総選挙に匹敵する重さがある。このカードを単なる政権の揺さぶりとして使うならば、日本の民主主義政治は終わりである。そうならないことをせつに願う。

  我々は政治家のいつもパフォーマンスに騙され、メディアのつくる世論に流されている。そこで、今回の内閣不信任案の是非を占うべく、こんな直球のアンケートを国民にしてみてはどうだろうか。

  もし、3つの国があり、次の政治家が首相ならば、あなたはどこの国に住みますか。

①菅直人、②小沢一郎 ③谷垣禎一

  ただし、①~③が嫌ならば、④として、あなたは北朝鮮に住むことになります。

  このように選択肢が限られると逃げ道はなく、意外と本音が出てくるのではないだろうか。おそらく①~③だけなら、どれも選ばずという人が最も多いだろう。しかし、それが④の北朝鮮になるならば、誰か選ばざるを得ない。苦渋の判断が求められる。

  私の推測では②の小沢氏が最も低いと思う。政治的手腕に期待するものの本当はどうなのか半信半疑である。また、政治にダーティーなイメージは、アレルギー的に受け入れられない人、ウンザリ気味の人も多いことだろう。

  それから、③の谷垣氏は思ったほど伸びないと思う。これまでの野党第一党としての評価は菅首相を攻められるほどりっぱなものではない。また、自民党は相変わらずの派閥政治が残り、体質が変ったようにも殆ど見えない。「官僚任せ」と「問題先送り政治」がまた復活するのではと危惧する人も多いだろう。

  最後に①の菅氏であるが、この人も不人気である。昔、薬害エイズで活躍した頃とは別人の扱いになり、いまでは「あっけら菅」「すっから菅」など言いたい放題の凋落ぶりである。では、この人はどうであろうか。私は②、③の選択肢よりマシという判断で、結果的には一番多いのではないかと思う。それも過半数以上の・・・。

  国民の多くは政治に不満を持っているものの、具体的に何が悪く、どう変わればよいかわかっていない。また、変わってほしいといいながら、実際は変わることへの不安の方が大きいものだ。だから、政治家が主張しているほど、国民は変化を求めてなく、むしろ保守的と考えた方がいい。現状に不満を持ちつつ、自分に特別な不幸なければ、現状に満足というのが実態だと思う。

  そうした国民の感覚とは別次元なのが、国会議員である。もしも、このアンケートを彼らがやれば、おそらく一番不人気なのは①の菅氏であろう。

  このギャップはどうしたらよいのか。それを調整できるのはメディアだけである。

  だが、それが思うほどうまく機能していない。どちらかと言えば、視聴者の気を引くよう政局の茶番劇ばかり報じており、逆に国民を騒ぎの中に引き込むべく煽っている。大学教授や専門家の偏った思考を世論とするのではなく、一般庶民の素朴で単純な考えをもっと汲み上げてもいい。それが本当の世論の姿だ。

  結局、東北の復興も、政治家や専門家は口ばかりで、実際に立ちあげているのは、一般庶民である。理屈をこねるよりも、再興の想いを胸にして、ひたすら汗をかき、がれきの中から少しづつ自力で生活を取り戻している。そうした人達の声が一番大きくなるように、メディアは報じていかなければならない。

  庶民の声は、いまはみんな一丸となって国を建て直すこと、そして、みんなで支え合うことが大事である。特に「支え合う」が政治家に大きく欠けている。

  このゴタゴタした政局を、メディアは国民の想いをくみ上げて冷静に報道し、かつ政治家が目を醒まし、すべての国会議員が総力を挙げ、この国難に立ち向うことを願うばかりである。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0