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多発する電車人身事故 [社会・生活]

 最近、首都圏の通勤電車では、ほぼ毎日のように人身事故が発生している。そのたびに、大勢の人たちが大混乱に陥り、大事な時間を失っている。人身事故の内容はホームからの転落、不注意な事故もあろうが、ほとんどは自ら命を絶つためのものと思われる。迷惑に対する憤りを感じる一方、「なぜ、自分の命をもっと大切にしないのか。生きたくても生きられない人達が多くいるのに・・・。」と虚しさがいつもこみ上げてくる。

 世界を見渡せば、紛争やテロによる爆撃で住むところを失っている人たち、食料や水が不足し飢えや疫病の恐怖におびえる人たち、普通に生きれることが奇跡であり、命がけで生きている。それに比べれば日本の環境は天国といえよう。

 世界の人を対象にした2015年の幸福度ランキングの中で日本人は158か国中46位。悪くはないが決して良くもない。平均寿命は男女平均世界一、経済力は世界第3位、戦争もなければ、水も食べるものも豊富、そして公衆衛生が最も行き届いた国である。

 ただ、人というのは常に不幸を引き込まれていくものだ。たとえ恵まれた環境の中でも、最悪な人間関係や借金、病気、様々な不幸要因はある。そこから抜け出せない絶望感から生きる望みを失っていく人も多い。中には家庭内での虐待や学校内のいじめなど、人が自ら不幸をつくり出しているケースも年々増えている。幸せな国の中で、多くの不幸が渦巻いているのも事実だ。 


 その人たちの本当の苦しみを理解することはできないが、ただ、生きる望みは捨てないでほしい。生きていれば何かチャンスが訪れ、そこから新しい人生を紡ぎだせる可能性がある。著名人や事業に成功した人たちの中で、人生のどん底から本当の幸運をつかんだという話をよく耳にするものだ。

「生きていく幸せ」は、悩みがなく心が常に満たされていることが条件なのかもしれないが、「生かされている幸せ」、それがどれだけありがたいことなのか、それに気づかねばならない。生かされていることは未来の幸せのチャンスも同時にあるのだ。もっと命を大切に、未来にもっと期待してほしいことを切に願うばかりだ。


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