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アベノミクスで経済好調に観えるが・・・。 [政治・政局]

いよいよ参議院選挙が始まる。どのメディアも自民党圧勝を予想している。民主党から政権を奪還し、日銀の戦略的金融緩和に進路を変えてから、市場経済は株高、円安に動き、企業業績も上昇傾向にある。長い間、不況の塩漬状態に苦しんできた国民にとってすべてが良い方向に進んでいるかに映る。

しかしながら、これも金融緩和という、これまで封印されていた打出の小槌から出る財源に手を付けているのを忘れてはいけない。 これは、もう一つの赤字国債(経済的麻薬)と同じで、一時的には気持ち良くさせてくれるが、依存し続ければいずれ自己破滅する。危ない道を選択したとも言える。

そもそも経済を血流に例えると、いまの経済は動脈や静脈のような太い血管だけぐるぐる回るだけで、全身に張り巡る毛細血管には血がほとんど流れず、細胞が死滅していく状況にあるのでは。マクロ経済がいくら活況でも、このようにミクロ経済が活性していなければ庶民の生活は良くなることはない。 マクロ経済がよくなればミクロ経済も準ずるという従来の概念は必ずしも成り立たなくなっているように思える。だから、そうした施策に傾倒することは危険だ。

根本的には政治による国民へのお金の配分を変えない限り、庶民の手元にお金はこないと私は考えている。そのためには、子供の教育費(無償化)や養育費(子供手当など)の負担を軽減させる政策が最も良い。これは前政権で大失敗した政策であるが、深刻な少子化問題と庶民の現役世代の生活難を改善にはこれが最も効果的と考える。 しかし、本当にお金に困っている人達やこれから社会を担う若者たちは、選挙や政治に無関心である。だから、いつまで経っても政治を変えることができない。ここに政治不変の根源がある。

自分たちの生活を良くするためには、まず自分たちが政治に関心を持たなければ決して実現できないことを自覚しなければならない。政治は政治家に任せるのではなく、国民がもっと注文を付けて選挙に臨むことが必要だ。 スマホでゲーム漬けになることよりも、もっと政治に関心を持つことが自分たちにとって大切なことに気が付かなければならない。そうしなければ社会的に病巣はさらに拡大していくだろう。


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