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総選挙、政治にあきらめず明日へ期待しなければいけない。 [政治・政局]

 国会解散、総選挙に向けて日本の政治は機能停止になった。

 政権交代から3年、混迷を続けた民主党政治は日本の様々な課題を浮き彫りにすると共に、国民の政治不信を一層加速させた。そして期待した2大政党制も良い面はあまり発揮されず、お互いの足を引張る醜い戦術ばかり目立ち、国会討議の貴重な時間がただ無駄に費される残念な結果に終わった。

 民主主義が成熟すれば、人々は考えや意思を主張し始め、さらに物の考え方でも多様化していくのは当然である。反面、ひとつの意見にまとまることは不可能に等しく、話し合いだけでは物事が決まらない状態が続く。最終的には多数決で決めるしかないが、これも数の暴挙と言ってその切り崩しばかりに政治エネルギーが費やされる。結局、決まらないのではなく、「決めさせない」のが政治ではないかと疑うほど政治は混迷し続けている。それが日本の現状だ。

 だが、それが間違っているのかと言えばそうではない。むしろ、「平等」を重んじる民主主義が壁になっているのだ。たとえば、ある人が利益を受けても、もうひとりが損をすれば、これは不公平である。では、みんなで同じ利益を分配しようとすれば、今度は一生懸命やっている人と怠けている人が同じに分配でいいのかという、また公平・不公平論がでてくる。議論すればするほど際限なく広がる。これが民主主義の良い点でもあり大きな課題でもある。

 政治に求められている最重要事項は「税の分配」で、国民に対していかに公平かつ有効に使うかである。それが公平、不公平の議論で終始してしまい、特に細部の異様な尊重が、大局を押しつぶす場面を多く作っているのが気がかりである。まだまだ政治を改良していかなければならく、本当にやらなければならない政治改革とはそこにあると思う。

 さて、1ケ月後の総選挙であるが、誰に1票を投じるか決めなければならない。今回は国民向けにキャッチフレーズの上手な政党、政治家が立ち並ぶ。その中で本物を見つけ出すことができるか、まさに真価を問われる選挙でもある。そうした政治家を選ぶには、この3年間を本当に反省できているか、また強い信念と意志の持ち主であるか、それを見極めることが大きなポイントと言えよう。また政党のマニュフェストも前回のようなウソや誇大表現がないか、しっかり読み取る必要もある。つまり、我々国民がしっかり反省して、厳しい目を養うことが大事なのだ。

 いまは一歩でも政治を前進させていかなければならない。政治に諦めず、期待を持ち続け、まずはみんなが投票することが、第一歩の始まりであるといえよう。


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