SSブログ

野の花はちいさく地味だけど魅力的だ。 [旅行・散策]

 いつも野の花が咲くと、春の訪れを感じる。今年は4月に入っても底冷えする日が続き、ゆっくりと野の花鑑賞する日を逃している。

 しかしながら、3月半ばころから、家の周辺でもナズナ、オドリコソウ、ハルビジョンなどが咲き始め、オオイヌフグリの小さな青い花も観られるようになった。私はこの花がとても好きだ。

イヌフグリ.jpg

 春一番を青い花で知らせるオオイヌフグリ

 野の花は、一般的に雑草として観られ、気に止められず見過ごされることが多い。誰でも観てるはずだが、その名を知る人はほとんどいない。しかし、この野の花は実に魅力的である。パッと観た感じはとても地味だが、近づいてよく観察すると、その小さな花に、可憐さ、品格さ、美しさが秘められており、観れば観るほど愛おしさを感じる。そんなことで、毎年春になると、近くの田舎っぽいところに行き、野の花を求めて散策する。

 その野の花の中にも薬草として名高いものがある。ドクダミなどはお茶などに煎じられ、健康食品として有名であるが、その他にも色々ある。たとえば、そこら中に咲いているにカキドオシなども、糖尿病や泌尿器系の病気に効くと言われ、子供の疳(カン)の薬として知られている。その昔は民家の軒下に、この草が干され、庶民の身近な薬だったらしい。また、紫のちょっとスミレっぽい花をつけたキランソウも、これはちょっと野原に行かないと見当たらないが、薬草として名高い草花である。別名、医者殺し、地獄の釜の蓋(みんな病気を治して、地獄に行く人がいなくなる)と言われ、様々な効薬があるという。特にせきどめ、解熱、下痢止め、それから茎葉を潰して、切り傷や火傷にも効き、腫れものなどの膿を出す作用もあるなど、万能的な薬草だ。

  カキドオシ.jpgキランソウ.jpg

 薬草として名高い春の野の花である「カキドオシ」と「キランソウ」

 これらの草花は、薬が手に入らなかった遠い昔には、貴重な薬として重宝されていたに違いない。しかし、現代では一部の漢方薬を除いて、化学物質からなる医薬品しか薬として扱われない。何か価値ある大事なものを見逃してる気がしてならない。

 野の花ファンの私としては、これら薬草の価値がもう一度見直されないか、そんな想いを強く抱いている。だから、意外と新型ウィルスに効き目があったりしてなど・・・途方もない事も考えてしまう。

 そんな思いを馳せながら、このゴールデンウィークには、もう一度、野の花散策する予定だ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0