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日本はプチ農業国家をめざせ。 [家庭菜園・農業]

 放射能汚染の懸念で、ホウレンソウをはじめ東北地方の葉物野菜が売れなくなった。放射の検査で安全が確かめられたにもかかわらず、日本の消費者はより安全性の確実なものを求める。

 最近では農薬たっぷりの中国産と放射能を浴びた福島産の農産物のどちらを選ぶかと言った、バカげた話が飛び交っている。一生懸命精魂込めて作っている農家に対して、あまりに失礼な言動だ。そんな人は、農産物を食べる資格がない。そこまでいうなら自分で作って食べろと言いたい。

 しかし、それもひとつだ。

 いま、家庭菜園がちょっとしたブームである。ホームセンターの園芸売り場も、昔は春先になると色とりどりの花が主役であったが、いまはトマトやナス、キュウリと言った野菜の苗がズラリと並び、その座を占めている。これらの野菜は庭で畑のように耕して地植えするイメージが強いが、マンションのバルコニーにプランターを使って栽培する方法もある。そんな園芸方法を紹介した雑誌も人気である。農業は特別なものではなく、誰にでもできるのだ。

 いまはお金を出せば何でも手に入る時代である。しかし、現代社会ではそれが大きな反省点になっている。生活の基本になる衣食住の中で、少しでも自分ができることは自分でやった方が良い。我々の子供の頃(昭和40年代)、母親は布を買ってきてミシンで洋服縫い、父親はトンカチ、のこぎりで大工やペンキ塗りで自分の家を修理したものだ。たとえ出来損ないでも自分が手をかけたものには愛着がある。それが、いまではみんな業者のプロ仕事で、出来栄えは良いけど、ちょっとあっさりし過ぎている。だから生活の中に感動が少なくなったのかもしれない。

 そんなお金で解決する生活は、とにかく生活費がかかる。

 食材の中で、野菜の占める割合は高い。特にヘルシー性を求める人は野菜や果物に半分以上お金をかけると言う。そこで、すこしでも自分で作った新鮮な野菜を食べるのを薦める。ただ、野菜を植えるのは簡単だが、育てるのは大変である。水をやらなければ枯れるし、虫は勝手にやってきて、人が食べる前に葉っぱを食べつくす。農薬をかければ虫は寄り付かないけど、それでは自分で作る意味もない。いかに野菜をつくることが大変か、また、高いと思える野菜の値段もそれなりに理解できるようになる。まあ、農家の人達の有難さを感じることができる。

 日本は温暖で農業に適した気候だ。みんなが農業に目覚めて、庭先の一角でもいいからプチ農業をやればいい。そうすれば国内自給率はグッと上がり、今後、世界で深刻化している食問題の対策になると思う。国土が狭い日本はアメリカのような大農業政策を行うことは困難である。だから小さな空き地では市民農園、庭先やバルコニーでも野菜を栽培するプチ農業作戦で、農業自給国家をめざしたらいい。それは環境対策にも大きくプラスになるだろう。


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