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インバウンドで世界中に日本ファンが広まる。

毎日のニュースで必ず日本で楽しむ外国人観光客の光景が映し出される。
円安も後押しして、観光各地では大盛況である。
人種もアジア圏はもとより、ヨーロッパ、アメリカから豪州、ブラジルなどの南アメリカ、またアラブやインドネシアなどイスラム圏の人たちも目立ち始めている。特に京都の清水寺や八坂神社、祇園界隈などは、全世界あらゆる人種が集まり、パリやロンドン、ニューヨークなどに劣らない国際観光都市と言えよう。そうなると言葉も多様化、日本でおなじみの英語、中国語、韓国語の案内だけでカバーできるのだろうか。
 
 つい先日、京都に行ったが、そんな心配はご無用のようだ。お店の人たちは日本語で普通に対応しており、外国人の方が、片言の日本語で手振り身振りを交えながら話していた。逆のイメージがあったが、やはり観光客はその土地の流儀に合わせるのが筋だろう。でも、考えてみれば、はるばる異国情緒に触れようと観光に来ているのだから、流ちょうな英語で話されたら、「よかった」と安心するよりも、幻滅感を感じる方が大きいのではないか。たとえ会話がスムーズにいかなくても、日本語でのふれ合いの方が旅に味わいのある思い出をつくってくれるはずだ。
 
 そんな旅する外国人観光客に、インタビューで日本に来る動機や来てからの印象を尋ねると、若い人たちの多くは、「アニメで日本を知り興味を持った」、年配者は「日本の歴史や文化に興味があり、とにかく来てみたかったと言っている。」、特にうまいものを食べたいというのはすべての人たちの共通アイテムだ。また、実際に日本の各地を巡り、自国の文化や社会と比較して、「街がきれい、ごみが散らかっていない。交通機関がスムーズ。店のおもてなしサービスが素晴らしい。」など、心からほめる言葉が多く、日本人にとって誇らしい気分になる。
 
また、その共通アイテムである「食べもの」では、寿司、てんぷら、ラーメン、うな丼などの典型的な日本食から、カレーや餃子、お好み焼、たこ焼き、草餅、団子などジャンル問わず満喫している。、居酒屋や屋台で焼き鳥と日本酒のちょい飲みなど、日本のおやじたちの愉しみまでが観光の目玉になっているから驚きである。
それからもう一つ、日本のフランス料理、イタリア料理、そしてスイーツも、本場のものと比べていただきたい。これらも、本場の食の精神を尊重しつつも、日本特有の手の入れ方で、同じようで異なる世界を作り出していると想像する。こちらも是非堪能してみる価値がある。きっとサプライズするだろう。
 
さて、日本はアジアに位置しているが、古くから中国や朝鮮等の大陸の影響を受けつつも、それに飲み込まれず、独自の文化を育んできた。いや、受け入れても、それにただ順応するだけでなく、日本という独特な精神や意識を挿入し、さらに洗練させ、昇華してきた。「おもてなし」、「かわいい」なども他国にはない、めずらしい文化現象だ。グローバルから取り残されて、ダサいガらパゴス化した日本と揶揄していたが、実は世界の人たちを惹きつける魅力的な個性を磨いていたようだ。
 
アニメに日本食、そして日本の景色や文化、そして何よりも「日本の精神」や「人々の心」を世界中の多くの人たちに知ってもらい、日本という国の大ファンになってもらいたい。そして、日本ブランドが親しまれ、世界との絆がより深くなれば、本当の意味での強い友好関係を築くことができよう。
このインバウンド、観光収入による地域の経済活性化の視点から取り上げられ報道ばかりであるが、それよりも、世界中に日本の「和の精神」を広めること、それが最大の外交戦略のような気がする。
もしかして、武力でなく、文化で日本が世界を平和的に制覇できるかもしれない。

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