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浅草はスカイツリー効果で大混み。みやげは神谷バーの電気ブラン。 [旅行・散策]

 浅草は、東京スカイツリーを目前に観ることができる絶好の観光地である。それゆえ、普段の休日も大混みだ。 雷門からすぐ近くの吾妻橋の袂(たもと)で、隅田川を挟んで、ビールのジョッキの形をしたアサヒビール本社ビル、炎(人によっては巨大ウンコ)のオブジェの建物、それに並んでスカイツリーが眺望できる。ここは見晴らしの良いビューポイントである。

スカイツリー.jpg

浅草吾妻橋からのスカイツリーの景観 

 現在、スカイツリーは高さ600mを越え、あと完成の634m(ムサシ)まで30mくらい。近くで観るとさすがにデカイ。いつか見慣れる光景あろうが、最新の技術に、幾何学的で新鋭なデザイン、やはり現代でも驚異的な建造物である。 かつて東京タワーは、建設時の建築技術で、とび抜けた高さを誇っていた。そして戦後の復興と高度経済成長の象徴的シンボルでもあった。平成のスカイツリーも閉塞感が漂う現在の日本に、新たな突破口を開いてくれるか、そんな願いを込めたいところでもある。

  さて、ここに来るのは、初詣から2ヶ月ぶりである。いつものように仲見世通りをブラブラし、浅草の独特な雰囲気を味わった。とにかく仲見世の界隈は混雑している。でも、祭りの縁日に似た空気が漂い、そこに居るだけで何かワクワクしてくる。みやげもの屋には着物、祭羽織、粋な柄の手ぬぐい等、江戸の情緒を感じるさまざまな物、昭和初期に流行った昔懐かしいおもちゃ類から、最近のカワイイ系のグッズまで幅広い種類の商品が、店先に並べられている。外国人のみならず、日本人でさえ、ちょっとエキゾチックな気分にさせられる。浅草は実に不思議な魅力を持っている。

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仲見世通り、普段の休日なのに大混みである。

  また、名物人形焼や雷おこしの店の一角では、昔ながらの仕事を実演する職人さんの姿があった。その使い込まれた道具、無駄のない動き、作業の丁寧さ、その素朴な仕事姿や技に、つい惹きつけられ見入ってしまう。こんな仕事も無形文化財になってもいい。

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人形焼き、熟練した技で丁寧につくる。

 雷門近くに神谷バーという店がある。明治13年に創業し、約120年の歴史を持つ銘酒店である。その店には「電気ブラン」という知る人ぞ知る有名な酒がある。見た目はウィスキーであるが、分類上はリキュール(カクテル)。その昔、電気が珍しかった頃、新しくめずらしいものには「電気○○○」という呼び名が付けられ、舶来のハイカラ品として関心を集められていたそうだ。電気ブランもそのひとつで、ブランデーを捩(もじ)って名付けられたのだろう。明治、大正、昭和、平成の時代の多くの人々親しまれ、愛され続けた名酒である。味はどうであれ、ここでしか購入することはできない。珍しい一品である。  

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神谷バーの電気ブラン。120年の歴史がある。

 そんな昔懐かしい銘酒を、一緒に行った義父が土産に買ってくれた。早速、その日の夜、水割りにして飲んでみた。感想はやはり、箱の絵のようなレトロな味がする。ちょっと気のせいだろうか。


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