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東日本大震災、津波、福島原発からの教訓を活かさなければならない。 [社会・生活]

 凄いことになった。宮城県三陸沖で発生した東日本大地震は大津波をともない東北沿岸を壊滅的状態に追い込んだ。10mに達する津波は街ごと一瞬に呑み込み、すべてを破壊した。残ったものは瓦礫の山々。そこに住んでいた人達の安否が非常に心配だ。

 地震の大きさを表すマグネチュードは8.8。観測史上最大である。自分は神奈川県横浜市にある8階建てのビルの3階にいたが、生まれてはじめて体感する恐怖の揺れであった。それでも震度5強。震度7の地震はとても生きた心地はしないだろう。その日は交通機関がストップし、家に帰ることはできなかった。

 しかし、いつかは東京も、このレベルの大地震が起こる。東京は建物が密集し、河川も多い。また、埋立地域では海抜ゼロに近く、今回のような津波が発生すれば計り知れない被害が広がるのは間違いない。特に都心のライフラインである地下鉄、地下街は一瞬にして水没する可能性があり、想像を絶する惨状が頭に過(よぎ)る。

 そうならない為にも、国や自治体が一丸になり、津波が発生したら、不特定多数の人たちを迅速に避難できる仕組みをつくらなけれならない。これは待った無しである。

 この東日本大地震で、さらにやばい事態が起きた。原子力発電所の事故である。最も心配していた放射能放出が現実になった。昨日は原子炉内の格納容器の圧力上がり過ぎているとのことで、半径3km以内の住民に避難指示が出た。今日、圧力を下げる作業に成功したという報道の直後、1号機の建物で爆発が起こり、外壁が吹き飛んだ。そこで事態は一転した。

 その後、枝野官房長官の会見で、燃料や放射能を封じ込めている格納容器には異常がなく、その外側に発生していた水素が酸素と反応して爆発を引き起こしたという。いわゆる核反応や大量の放射漏れは無いようだ。ちょっとは安心である。けれど、原発周辺の放射能が通常より非常に高いレベルであるので、まだまだ油断ができない。

 人間、生きていく上で一番大切なのは、やはり安全だ。電力の原子力依存からの方向転換が必要、経済効率を最優先する時代はもう終わりにするべきである。これを期に、太陽光発電やスマートグリット等をいち早く進めてもらいたい。

 日本は地震大国である。これからも、こうした災害が続いていく。とにかく、これを教訓に活かしてほしい。まだまだ、老朽化した建物、耐震化前の建物も多くあり、地震時の倒壊や崩落が心配である。建物は人命を守るシェルターにならなければならない。そうした建物に改善する重要性を、この大震災から痛切に思った。

 現在の元気のない日本、ここで地震を克服するためのプロジェクトを大々的に掲げ、さらに安全、安心、豊かな国家を目指すのも、これからの日本が進むべき道であろう。政府与党も野党も、この問題にはお互い協力して、しっかり取り組んでもらいたい。


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