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一足早い春。伊豆の熱海と河津桜祭りを楽しむ。 [旅行・散策]

 関東ではまだ肌寒い日が続いている。でも、ひな祭りが過ぎ、陽気が少しづつ柔らかくなり、春の訪れを予感させられる。この時期にはみな「三寒四温で暖かくなってきますね」と言う。昔からの言葉であるが、本当に上手い表現だ。毎年感心する。

 先週の休日に伊豆半島の熱海と河津に行ってきた。伊豆は東京、神奈川と比較すると暖かく、春も一足早くやってくる。特に河津桜は有名で、関東の桜祭りはそこから始まると言っていい。ただ河津桜は、ソメイヨシノと違い、濃いピンク色で、独特の桜の風景をつくる。黄色の菜の花とのコラボレーションは桜の花を一層鮮やかに映えさせ、春の香りと色彩を楽しませてくれる。先週はちょうど満開で、多くの観光客で賑わい、1本しかない海岸沿いの幹線道路は大渋滞であった。きっと春好きな人達ばかり集まっているのだろう。

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一足早い春の訪れ。濃いピンク河津桜はきれいだ。

 今回は熱海に1泊、大温泉街を楽しんだ。熱海と言えば高度成長期には社員旅行や団体旅行で大繁盛していた温泉街である。狭い土地に大きな旅館、ホテルが立ち並び、海岸から観る景色はコンクリートの塊そのもの。ただ、最近はリゾート型のホテルやマンションが建設され、若干スマートな建物も目につく。しかし、この街はおしゃれなリゾートや観光というより、慰安や保養のイメージが強い。とにかく昭和のにおいが街のいたるところに残っている。

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熱海はコンクリートだらけの風景。でもそれが熱海らしい。

 宿泊したのはニューフジヤホテル、これもどデカいホテルである。本館と別館が道を挟んで建っており、地下道で繋がっている。そこを浴衣姿の人たちが結構往きかい、その日はにぎわっていたようだ。別館の駐車場から、ホールに上がるとまず目に入るのが卓球場である。すでに浴衣姿の大人や子供が楽しんでいる。まさに昔の宿泊施設のカタチそのもので、我々も部屋に荷物を置いてから30分ばかり汗を流した。おそらく卓球をするのも15年ぶりくらいだろう。カンと体力がだいぶ衰えているのを感じた。

 それから、街をブラブラし、海岸付近を散策した。熱海は旅館やホテルの中で楽しむ人が多いらしく、観光客は殆ど見当たらず、犬の散歩とドライブで立ち寄ったカップルがポツポツいる程度。ちょっと寂しい光景であった。

 夕食は、かつての大宴会場が大食堂になっており、バイキング方式で食べ放題、飲み放題。殆ど空きテーブルが無いほど満席状態であった。ここで宿泊客を観ると圧倒的に60才以上が多い。家族連れもいるが、若いカップルの姿は皆無に等しい。でも、年寄り達はいたって元気である。だから、話す声が大きく、食堂全体がにぎやかというかうるさい。しかし、この雑々しさも、熱海の雰囲気なのだろう。この空気が良くて、何度も来ている人も多いようだ。

 食事が終わり、カラオケに行ってみた。カラオケ室も年寄りでいっぱいである。もちろん、カラオケ常連のような人達がマイクを離さない。しばらくして、客が少なくなったところで、こちらも昔懐かしい曲を数曲歌って楽しんだ。やはりここも昭和にタイムトリップしている。

 まあ、このホテルは全体的にはお客も大勢で、活気に満ちている。都心から東海道本線で1時間50分、新幹線では45分。手頃な価格で気楽に楽しめ、かつ温泉に浸かれるところは、そういくつもない。ただ、いまのお客さんは若いころからの熱海ファンのような気がする。新しい顧客を掴まなければ、これから、ちょっと先細りしそうだ。昭和の雰囲気を残しつつ、新しさを打ちだすことも今後の課題だろう。

 1泊した次の日は河津に向かい、早咲きの桜を満喫。2日間の短い旅であったが、体も気持ちも軽くなった。サラリーマンは月に1回くらいはこうしたリフレッシュも大切なのだろう。これから本格的な桜のシーズン。今年は色々観に行ってみよう。


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