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前原外相の外国人献金問題。実際は善良な外国人ではないのか。 [政治・政局]

 菅政権がまた揺らいでいる。今度は屋台骨である前原外務大臣の狙い撃ちである。政治資金規正法で禁止されている外国人からの献金で、過去4年間で20万円を受領したらしい。

 自民党の石原伸晃幹事長は、「有罪が確定すれば公民権停止となる重い罪。「間違えていた」では済まない」と述べて、前原外務大臣の辞任を強く求めている。

 ところで、その外国人とは誰なのか。日本の国家を揺がすような陰謀めいた人物なのか。中国、あるいはロシアからのスパイか。その報道を聞いた時に、そんな連想が頭を駆け巡った。ところが実際は全然違う。

 前原大臣が中学生の時、京都山科に引っ越してきた時、近くにあった焼き肉店の女性経営者らしい。大臣も古い知人でだいぶ可愛がってもらったという話だ。

 その女性経営者が毎日新聞の取材で、「もし、違法と分っていたら、やってない。心苦しいし、悲しい」と話していたという。一般市民である自分がいつの間にか、違法な外国人に仕立てられていることに対する驚き、怒りがあったに違いない。

 しかし、自民党、みんなの党、共産党の代表達は公然と、そして冷徹に大臣の責任を追及し、まるで犯罪でも犯したかのように非難している。つまり、前原外相が犯罪を犯したならば、この善良な一般市民である焼き肉店の女性も同罪である。

 何か、この国はおかしくないか。日本は、こんな国であっただろうか。

 法律では確かに外国人からの献金は違法である。だが、今回の場合、法の精神から鑑みれば違うと思う。たとえ、在日韓国人の国籍が日本人でないのかもしれない。でも、この女性は日本人の心を持ち、日本に税金を納め、そして、日本の国を愛していたと思う。理性、知性のある日本人ならば、この方の心を大切にしなければならない。

 もし、自分がこの女性の立場ならば、どうしただろうか。この人にとって1年間5万円の献金をすることは決して容易ではないはずだ。でも、自分がよく知っている前原外相に少しでも役に立ちたいという気持ちから、貴重なお金を献金したような気がする。もし、そうであるならば、この献金は、政治献金の中でも最も良質なものではないだろうか。

 これが犯罪の献金になるようでは、民主主義の終わりである。

 NHKの7時のニュースでも事実関係と野党の批判、政権与党の運営の厳しさだけを淡々と報道していたが、国民は判断を間違えてしまいそうだ。

 政権を野党自民党やみんなの党に委ねてもこの国はよくならないのは、国民はよく分っているはずだ。いずれにしても五十歩百歩の違いでしかない。結局、与党と野党が足の引っ張り合いをして、一番喜んでいるのは官僚たちである。まさに官僚の手のひらで政治家が遊ばされている。

 しかし、ここまで政治家がガタガタしていると官僚国家でも良いのかもしれない。そう思ってしまうのも非常に悲しいことだ。とにかく、野党自民党がもっと大人にならなければダメだ。むしろ、こんな事で国を揺さぶる自民党幹部は即辞任してもらい。そのくらいの非難を国民はしてもいい。

 ところで本当の国会議論はどうなっているのか。国民に何も伝わってこない。足の引っ張り合いに明け暮れ、あっという間に国会は閉会される。毎度のことだが、一体いつになったら、まともな政治が根付くのだろう。それには、まだまだ時間がかかりそうである。


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