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猛暑は続くが、日本の政治はお寒い風が吹いている。 [政治・政局]

 お盆も過ぎ、まだ連日30度を超える猛暑日が続く。空を見上げると秋の気配を感じさせる雲が浮かんでいるけど、太陽からの日差しはガンガンで、とても外に出る気がしない。ひと昔前は窓を開け、扇風機を回して過ごしたものだが、この暑さはエアコン無しではいられない。せめて28℃の省エネ設定にしているが・・・。

 さて、日本列島は異常な暑さで茹だるようだが、ひとたび政治の世界に目を向けると、ここは相変わらずお寒い風が吹いている。
 最近の話題と言えば、民主党の代表選、その中心が「小沢元幹事長の出馬への動向」である。今日も各会派が、菅首相を支持するか、あるいは小沢氏を支持するか、活発に動いているようだ。国民の生活を討議するよりも、党内権力争いの方が真剣で、以前の醜い争いをしていた自民党の姿を思い出してしまう。

 そもそも、民主党は先の参議院選でなぜ負けたのか忘れたのだろうか。
大きく負けた理由は次の3つだ。
①政治とカネの問題
②消費税の増税
③マニュフェストへの不信、税金のバラマキ
 その中でも、国民が民主党にNOを突き付けたのは①の政治とカネの問題で、その根幹に小沢元幹事長の存在があったはずだ。選挙前、この問題をマスコミにしつこく追及され、民主党のイメージはガタガタに崩された。その時、おそらく殆どの民主党議員は、小沢氏が党の要職から外れてくれることを願い、辞任したときはホッとした違いない。しかし、参議院選挙が終わり、直接国民から審判を仰ぐことがなくなれば、再び復活を望んでいるのだ。いったい、これは何なのだろうか。

 小沢グループのある人が、「今のままでは国も党も持たない。それを救えるのは小沢氏しかいない」とまで言っている。国民の考え方とは明らかに乖離したものと思うが、今の民主党ではそのグループが一番の勢力集団で影響力も大きい。ただ、顔ぶれを見れば今回の政権の中で、役職から外された、いわゆる干され組の不平、不満分子の集まりともいえそうだ。ただ、そうした人達が集まって、自分たちの党の政権基盤を自ら揺さぶってばかりいては、政治はいつまでたっても安定できない。このような状況が続けば、国民は本当に民主党を見放してしまうだろう。

 もうひとつ、この問題で腹ただしく思うのは、メディアの姿勢だ。
選挙前まで、小沢氏を政治の舞台からあれだけ排除しようとしていたメディアが、今は盛んに小沢氏の代表選出馬への動向を取上げている。これを見ていると、まるで政治とカネの問題に禊(みそぎ)が済み、小沢氏が政治の中央に再び戻ってくるようラブコールを送っている感じさえする。非常に違和感を覚える。

 そこまでメディアが小沢氏に執着する理由の1つに、今の菅政権は記事として書きにくいことが起因しているのではないだろうか。ニュースを見ていても、菅首相は物事を無難にこなし話も淡々として面白み味はない。閣僚達も個性的な福島大臣や亀井大臣が抜けて、どちらかといえば優等生で話題性に欠ける人達が多い。やはり政治記事にするには、小泉首相と反対勢力、麻生政権と小泉・竹中路線、小沢代表と自民党の因縁の対決、など明確な対立軸がないと視聴者をひきつけ難いのかも知れない。
 しかし、今回の小沢氏の復活問題を、メディアがこんな事で誘導していたならばもっての外である。もしそうでなければ、起訴されるかもしれない人物が、政権党の代表、すなわち総理大臣に持ち上げられようとしている実態を痛烈に批判し、国民に訴えるべきである。
 メディアが報道する情報は国民の考えを大きく左右する。少なくとも正しく判断するための材料は、国民の前に正確に提供する義務がある。

 最近は、日本も中国や韓国に追い越される記事ばかりが目立つ。さらに後進国であるインドネシアやベトナムも力を付ており、それらの国々からも脅かされるのも時間の問題である。いつまでも内輪もめでガタガタしているうちに、国力は衰え、食べることさえ苦労する国になってしまうかもしれない。
 夏の甲子園が終わったが、高校生の頑張り、勝負に打ち込む姿は感動的であった。日本の政治も、この高校野球のようにひたむきなな精神で、一歩一歩しっかり突き進んでもらいたいものだ。

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