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日本の安全保障、もっと国民の意識を高める必要あり。 [外交・防衛・海外]

 いま、普天間基地移設問題で沖縄が揺れている。
県内、県外、国外、どこで決着するのか。沖縄の方々にどれだけ配慮できるのか。
日米安保は堅持か、見直しか、この先どのような展開になるのか。
この問題は基地という視点でなく、日本の安全保障、あるいはアジア、アメリカとの関係を大きく捉えて考えなければならない問題だ。

 あらためて、日本の防衛はどうするべきなのか、「危機」「軍事力」「外交」の3つのキーワードから、問題点を整理してみる。

まず、現在の状況から、日本に起こる可能性がある危機をあげると
①北朝鮮からの攻撃(現在、最も深刻な問題)
②中国からの侵略(将来的に起こる懸念)
③イスラム勢力等のテロの攻撃

①、②については、もし、アメリカの軍事的抑止力が効かなくなると不安な面がある。③のテロについては、逆にアメリカと同盟国であることが標的になる可能性も考えられる。
こうした危機に対して、日本はどうあるべきなのか。
「軍事力」と「外交」の内容とバランスをどうとるか、それを整理してみると、

「軍事力」における考え方の分類
①従来路線。日米同盟を基軸し、アメリカの核の傘下、軍事力に依存する。
②日米同盟を基軸にしつつ、日本も自立を図る。集団的自衛権の行使を可能。
③日米同盟を維持しつつ、日本の軍事力増強。アメリカの依存からの脱却。
③日本の軍事力の増強。核保有も視野。
④軍事力は必要なし。外交で防衛を図る。

 これらの考え方には、日本の平和憲法の縛り、非核三原則、軍事費の莫大な費用、自衛隊の危険リスクなど、どこにウエイトを置くかによって大きく違ってくる。

「外交」における考え方の分類
①日米同盟中心。戦後60年の継続路線。
②日米同盟の見直し。中国やアジアなどの連携を深める。(ウエイトの置き方を変える)
⑤日米同盟解消。全方位外交。外交でも自立。

  外交では、米国の衰退、中国の台頭が無視できなくなっており、従来のようなアメリカ中心でいいのか、東アジア共同体のように、アジアにシフトしていくのか、あるいは中立的に全方位外交でいくのか、日本の位置づけを見直しすべき時期に来ていると言える。

 そんな中、普天間基地移設は、まさに日本の防衛の進路が問われる問題だ。
県外、国外、基地を縮小というのは、基地の住民にとっては願ってもないことであるが、同時にアメリカとの同盟の見直しにもなってくる。そのとき、日本にはどんな覚悟があるのか。
また、アメリカ基軸の政策を続ける意味はいつまであるのか。
問いただすことは多い。

 いずれにしても、10年、20年後の世界を見据えて、日本の平和をいかに維持するかを考えていかなくてはならない。基地をどこに移転するかだけに終始せず、政府は、もっと根幹的なところを、国民にわかりやすく説明し、この問題における国民の意識をもっと高める必要があるだろう。

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