SSブログ

オリンピック、メダルの色がすべてでない。 [スポーツ]

  オリンピックもいよいよ終盤。現在、日本のメダル数は35個。過去最高の2004年アテネ大会の37個まであと2つ。メダル総数では、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、ドイツに続き6番目、見事な成果である。ただ、金メダルでは少し落ちて13番目、けれどメダルの色にはあまりこだわりたくない。

  金も銀も銅も、すべて紙一重。

  世界一を目指し、人生のすべてをかけている選手にとって、その色は天と地ほど違うかもしれない。実力だけでなく、その時の相手の状況、そして時の運にも大きく左右する。結局、それらすべての条件が揃った選手だけが、一番いい色のメダルを手にすることができるのだ。

  日本選手はよく頑張ったと思う。ただ、その運を味方につけきれず、悔し涙を流した選手も多かった。でも、世界の中で上から数えて、すぐの位置にいるから凄いではないか。世界で20位でも30位でも十分胸を張れる数字だ。オリンピックに出たというだけでも勲章に値する。

  肌の色や言葉が違っても、スポーツを通じて分かり合い、みんながひとつになること。これがオリンピック最大の目的である。だから、独り勝ちも良くない。メダルの数で優越感に浸るのもナンセンス。また、女子バトミントンではオリンピック精神に反する低俗なプレーが出て、失格になった国があったが、非常に残念である。

  なでしこジャパンも南アフリカ戦ではちょっと不完全燃焼な試合はあったが、それ以外の試合はとてもすばらしかった。相手選手に対するプレーは礼儀正しく、持てる力は精一杯出し、決勝戦で破れても、とても清々しく、観ていて「スポーツはいいな」と思わせた。また、彼女らの笑顔は、日本だけでなく、世界中の人々からも好感を得たことだろう。他の国々から讃えられてこそ本物のオリンピック選手だ。

  メダルの色は結果。それよりも人々の心を打つプレーで、その賞賛の大きさこそが本当の価値。金の輝きはとても美しいが、銀や銅の輝きもすばらしい。我々は色にこだわらず、その成果を精一杯祝福してやろうではないか。


タグ:メダルの色
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント