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オリンピックはまさに心の戦いだ。 [スポーツ]

  オリンピックでの悔し涙。4年間、日々猛練習を積み重ね、ベストの状態で試合に臨むが、いざ本番では十分な実力が出し切れず、無念の敗退。まだ競技の前半であるが、メダルを期待されつつも、去っていく選手が目に付く。

  メダルを逃したといっても、70億人中3番目に入れなかったということで、確率でいえば奇跡に等しい数字への挑戦である。だが、本人にとって、メダルを獲ることは仕事であり、そして至上命題だ。いつの間にか周囲の過剰なる期待と、国家の代表という途轍もない重圧を背負わされるのだから、並大抵の精神力では押しつぶされてしまう。

  ほかの国の選手はどうだろう。そこまでのプレッシャーを負わせているか。 結構、伸び伸びと楽しそうに競技している選手も多い。そんな中、日本人は表情も硬く、極度の緊張と戦っているように観える。 こうしてみると、スポーツというのは体を鍛えるだけでなく、心の構え方を鍛え上げることも重要そうだ。むしろ、金メダルなんて考えず、無欲で臨むほうが力が発揮できる。だから時折、無名の選手が大活躍することがあるのだろう。

  日本の企業が冴えないのも、これと共通する点があるように思える。大きな利益ばかり狙い、それがアダになって、逆にマイナスに陥る。最近、大手メーカーが次々に赤字決算を出していたが、いずれも高収益を期待されているトップ企業だ。 金メダルを期待されたが、悔し涙した選手とよく似ている。いかに利益を上げるかよりも、いま世の中のために何ができるかを問うことが大事で、社会や人のために貢献した報酬として利益を得る。日本企業が世界に勝ち抜くためにはその姿勢が足りないのではないか。オリンピックから、そんなことを連想してしまった。

  さて、オリンピックもこれから中盤に差し掛かる。世界トップの実力は陸上を除けば紙一重。心身共に制した者が勝者の権利を得る。まさに心の戦いこそが勝敗を分けるといって過言でない。

  日本選手への応援も、メダル獲得ばかり固守せず、選手たちが心から競技を楽しめる環境づくりをしてあげよう。また、選手たちも余計な事を考えず、精一杯自分の力を出し切ってもらいたい。とにかく、いい試合をすれば結果はついてくる。メダルはその報酬だ。まずは選手たちがどんな結果であれ、笑顔で終わることを一番望む。


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