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世界に先駆けて原発ゼロ。もう覚悟を決めて突き進もう。 [環境・自然]

  今日、国内で唯一稼働していた北海道電力の泊原発3号機が定期点検のため、休止に入る。気が付けば、日本は世界に先駆けて、原発ゼロの国になった。

  東日本大震災前は54機稼働し、原子力の発電割合は31%。それが、わずか1年を過ぎて0%。いまのところ、生活や産業にも支障なく足りている。驚くべきことだ。

  原発がない分、火力発電がフル稼働しているというが、それで対応できていること自体が不思議である。原発なしでは、成り立たない国と思っていたが、実際はそうでもない。電力会社は、原発推進のために、やはり電力需給の数値を都合の良く操作していたのか。でなければ、この実態につじつまが合わない。

   いま、停止している原発は稼働の目途が立っていない。ストレステストや点検で安全性を確認されたといっても、その安全性が全然信用されていない。原子力規制庁の発足も見通しが立たず、原子力安全委員がいつまで存続するか見えていない中で、何をもって安全を信じていいのか不安だらけである。さらに電力会社の隠ぺい体質と利益優先主義には、国民もすっかり嫌気がさしている。だから、いくら再稼働の必要性を説明されても、素直に耳を傾けることはできない。そうした中、原発地元住民から、再稼働の同意を得ることは極めて難しい。もう日本の世論は脱原発に大きくシフトしている。個人的には原発を段階的に収束させ、時間をかけてすべて廃止にする方法が最もベターだと考えているが、いきなり大目標に飛び込むのもいい。使用しない核燃料をどう処理していくか、難題は残るがひとつの選択肢だ。

  再稼働問題、ここまで来ると、この夏は稼働できる原発が1機もないかもしれない。かなり、厳しい状況になる。

  一か八かで、原発ゼロのまま、夏に突入するのもよかろう。電力不足による経済的リスクや不便さは出てくるかもしれない、しかし、知恵を絞り、覚悟を持って突き進めば、新たな展開も見い出せるだろう。

  再生可能エネルギーも、危機的状況の中でなければ、なかなか促進できない。むしろ、この状況はチャンスともいえる。太陽光、風力、地熱、揚水発電、様々な発電技術、蓄電技術があり、すべてにおいて日本は世界のトップ水準にある。これを育てるのが、現在の日本にとって一番の得策と思う。果たして、政治は最終的にどう判断するか、一番覚悟がないのは政治家である。中途半端に突き進んでほしくないものだ。


タグ:脱原発
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