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意外にハマる、妖怪人間ベム。 [趣味・娯楽]

  「 はやく人間になりたい。」 当時、このセリフは大流行した。

  これが放映されていた時、私はちょうど小学生で、毎週楽しみに観ていた。けれど、あまりに気色悪い番組だったので、親から「こんなものを観るのはやめなさい!」と、よく言われた記憶がある。その妖怪人間ベムが、ドラマで復活した。38年ぶりらしい。

  アニメでのイメージが強烈なので、”ドラマでは絶対再現不可能、観れたものではない”と確信していたが、ちょっと気になり、番組を観てみると、意外にハマってしまう。

  たしかに、アニメでは指が三本、普通の姿も人間らしくないばけもの風貌だ。ベムは岩のように頑丈な体格で、無口な大男、ベラは妖怪(化け物姿)に変身する前から、妖怪のようにおっかない。ベロだけは安心して見られるキャラクターだった。みんな容貌は醜いが、心優しく、正義に満ちた心を持っている。そんな彼らが、逆に人間の醜い世界の中で正義を貫き戦っていく。でも所詮、妖怪、ヒーローになれず、人知れず姿を消していく。いつも寂しさが残る番組であった。

  当時、子供心ながら、ベムたちのように、”たとえ日陰に生きていても、まっすぐ、正しい心を持たなくてはいけない”と漠然と思ったりしたものだ。だから、40年近くたった今でも、ベム、ベラ、ベロの記憶は、オドロオドロした妖怪でなく、やはり正義の味方なのだ。

  さて、現在のドラマであるが、配役にそれぞれ味があって良い。ベム役の亀梨和也はアニメと違って、カッコよすぎる。けれど、それが現代のドラマにピッタリくる。ベラ役の杏がまたすごく良い味を出している。私の評価ではむしろアニメ以上。ベラは冷酷のようであり、実は愛情の深い妖怪である。その難しい心の動きをよく表現している。さすが大俳優渡辺謙の娘である。それから、ベロ役の鈴木福、アニメとはキャラが違うが、彼のいまどきの子供にない子供らしさが、妖怪人間とのギャップをつくり、何か切ない気持にさせられる。なかなか上手い配役だと思う。

  視聴率も上々らしい。きっと私のようなアニメ時代のファンが結構ハマっているのだろう。ところで、最終回はどういう終わり方をしたのだろうか、人間になれたのか、それとも妖怪のままで終わったか、気になるが思いだせない。平成の妖怪人間ベムでは、果たしてどうなるか。まだ、始まったばかりなの終盤を気にしていてはいけない。まあ、気長に毎週楽しむことにしよう。


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