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リチウムの次は「塩」? ナトリウムイオン蓄電池技術に大いに期待。 [産業・企業]

  いま、燃料電池、蓄電池で画期的な研究が進んでいるようだ。

  昨日の報道ステーションでは東京理科大学藪内准教授のグループが研究を進めているナトリウムイオン蓄電池が紹介された。効率は現在のリチウム電池と比べて6割程度らしいが、さらに性能の向上が見込め、今後は大いに期待できそうな技術である。また、色々調べてみると、住友電工も今年の春、電解質に溶融塩だけ使って小型化できる新しい蓄電池開発の発表をし、家庭向けの実証実験も行っているようだ。実は次世代蓄電池の技術開発競争も着々進んでいるようで、頼もしい気分になる。

  この溶融塩もまだ研究が浅くて、課題も多いという。だが、何といっても、原材料は「塩」だから資源は無尽蔵で、コストが安く抑えられる利点がある。現在主流のリチウムは、原産地はチリなどの特定な地域に限られているため、今後の世界的な大需要に、原材料の高騰はとても避けられそうにない。そういう意味でも早く本格的な実用化が望まれる。

  これまで発電技術である太陽光パネルは年々効率も高くなり、コストも普及レベルまで下がってきていた。しかしながら、エネルギーを貯める技術がいまひとつ出遅れている懸念が強く、国のエネルギー政策も自然エネルギーへと思い切って舵を切ることができなかった。こうした新しい技術開発、実用化が実り始めると、ようやく将来の全体像が見え始め、そこに力を集中することができる。是非、政府は「脱原発」を旗印に、再生可能エネルギーの実現に向けて邁進してもらいたい。

  資源のない日本にとって、エネルギーは死活問題である。しかし、危機であるからこそチャンスも生み出すことができる。かつて、世界最高の省エネルギー技術と讃えられたように、今度は自然エネルギー技術で世界をリードし、経済再生へと導いてもらいたい。


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