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領土問題、国は真剣に対抗姿勢を示さなければいけない。 [外交・防衛・海外]

 日本の領有権が危うい。つい数週間前にもロシアの政府高官が北方領土の国後島に踏み込み、現地の実質支配のアピール、そして日本の返還要求を全否定する姿勢を強調した。同じく南方でも、尖閣諸島付近に巨大な軍事力を背景にした中国がわがもの顔でうろついている。中国は日本だけでなく東南アジア海域全体を脅かしている。また、近年激しく対立している竹島問題は、相変わらずの韓国実行支配で、日本は手の出しようがない状況だ。

 日本の波風を立てない外交が、隣国の戦意を覚悟したあら手の外交戦略にジワジワ押され、取り返しのつかない状況になりつつある。いまや日本の領土と言えども、無事に辿り着くことさえできないほど、遠い存在だ。日本政府は、繰り返し領有権を主張し、国際法上、相手国の主張を認めさせない戦術に終始しているが、それだけでは領有権を奪還するどころか、守ることさえ、さらには主張することさえ危うい。

  北方領土を除けば、いずれも人が住めるような島でもなく、土地そのものの価値はない。しかし、その島ひとつで、領有海洋域は大きく塗り変わる。いま、海は漁業資源だけでなく、天然ガスやレアメタルなど産業資源の宝庫として注目度が高まっており、国益を考えれば決して引くことはできない。

  資源の乏しい日本にとって、その潜在的資源宝庫は途轍もない魅力である。やすやすと手放すことはできない。それから、損得だけでなく、心情的にも譲れないものがある。いずれの島々は歴史的に日本固有領土として所有していた期間は長く、人々の生活の場としても記憶に刻まれている。敗戦直後、領土の線引きが曖昧になった時点に、その隙を隣国が虎視眈々と漬け込んできた。その時に、日本は毅然と立ち向かうべきであったが、政治と外務省の対応が軟弱過ぎて、今日の体たらくを招いてしまった。自分たちの土地として本当に愛着を持っていた漁民の人たちにとって、この情けない現状は無念の一言だろう。

 そもそも、領土問題は複雑で、解決が難しい。歴史を見れば領土の奪い合いで戦争が繰り返されている。平和が保たれている現在、こんなことから武力衝突し、人の命を落とすことになれば、あまりにも馬鹿げた展開だ。だが、話し合いだけで解決する見込みは100%あり得ない。

 ならば、経済大国の力、お金で解決することはできるか。それは当然膨大な金額を吹っ掛けられ、それに見合う経済的価値を見出すことはできないだろう。結局のところ現状のように領有権を主張しつづけ、実質手放しているのと変わらない状態を続けるしかないのだろうか。 しかし、このままでは対馬や沖縄など完全に日本の領土としている場所まで、領有権を主張されるかもしれない。

 それだけではない。日本本土の水源地が中国資本に狙われているという話を聞く。海上の小さな島ばかりにカリカリしているうちに、日本の最も大切な地域で中国領土の所有権が生じている可能性もあったのだ。こんな事は絶対あってはならず、国は真剣に対抗しなければならない。とにかく、日本国民にとって、最も重要な領土に対して脇が甘過ぎるのだ。しっかり対抗姿勢を示し、毅然と立ち向かってほしい。


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