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日本は世界で一番自然エネルギー源に満ちている国だ。 [環境・自然]

 「豊かな生活を維持するために原発は必要であるか。」

 豊富なエネルギーを持つことが、国の力であり、我々の暮らしを良くするのか。その問いに真摯に向き合う時期にきている。豊かさとは何か。GDPが高いことなのかと。

 原発事故から6か月、国民の原発に対する意識調査では、いまだ約3割の人たちが原発維持を支持している。この結果を観るとまだ安全神話が根底から崩れていない。

 恐らく、現在の福島原発の事故処理も、政府と東電が責任を持って解決し、さらに今回の事故を教訓にすれば、より安全なものを構築することも可能だと信じている人が多いのでは。

 もし、それがまた裏切られれば、状況は一転し、支持派限りなくゼロになるだろう。しかし、そうならない期待値を多く持ち過ぎているのではないか。

 原発事故発生の確率を、自然災害あるいは人為的災害も含めて検証してみてはどうだろう。ゼロという数字はまずありえない。例えば100年に1回放射能漏れを起こす事故が発生するという条件で、あなたは原発維持を支持しますかと問われれば何と答えるか。100年ならば自分が生きているうちには起きそうである。いや、たとえ自分でなく、子供達、その子孫が不幸な目に遭うと考えるならば、YESとは決して言えない。

 日本は四方海に囲まれ、温暖な気候、山林、水にも豊富にあり、世界でも自然に恵まれた環境にある。地震、台風、豪雪、豪雨など厳しさ、過酷さもあるが、ある意味でよろずの自然エネルギーが満ちた国と言えよう。なぜ、この自然の幸を上手く使えないか。

 いま、地震、津波で破壊された東北の各地をゼロから復旧・復興しようと立ち上がっている。同じようにエネルギー政策もゼロからやり直していい。もはや電力会社に任せていられないことは明白な事実である。

 エネルギー産業は実はすそ野が広い。たとえば蓄電池も、自動車用、家庭用、事務所ビルや工場用、そして国家備蓄用が考えられるし、送電線技術もスマートグリットや超電導技術を駆使してロスを無くしたり、また太陽光発電も何処にでも張りつけられるようなシールタイプや建築素材そのものを発電材にする技術、また地熱、風力、波動、振動発電など、夢のような技術が限りなくありそうだ。

 いろいろ弾みがつけば、原発分ぐらいすぐ賄えるのではないだろうか。専門家がいつもグラフで取り上げる水力、石炭、天然ガス、原子力、再生エネルギー(自然エネルギー)など旧来の尺度で測ってはいけない。わずか10年で誰が薄型テレビと携帯電話の普及を予測できただろうか。専門家の予想はことごとく外れる。エネルギー政策は国家計画的発想でなく、ビジネス的視点も取り入れて捉えた方がいい。

 その政府の2030年の発電予測では再生可能エネルギーが30%で、原発が無ければ火力発電主体である。そんな未来技術を否定した化石的発想の予測は意味が無く、国民の判断を狂わせるだけだ。

 野田内閣はエネルギー政策について、2030年に思いっきり原発をゼロ目標に置き、未来に向かって果敢に取り組む姿勢で臨んでもらいたい。日本は目標さえ決まれば、力が湧いてくる国である。是非、そうした方向性で頑張ってもらいたいものである。


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