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毎日、天候が不気味だ。地震が起きなければいいが。 [環境・自然]

 春になり、なぜか荒れ模様の天候が続く。今日も朝から雲行きがあやしく、風も強い。低気圧や前線の影響でこのような天気になることはわかる。だが、空を見上げると不気味な雲が忍び寄っている。これは何だろう。

雲.jpg

(写真では表現しきれないが、とても不気味な雲である。でも特に地震はなかった。)

 3月11日に大地震、大津波が発生してから、天候の不安定な日が多い。気のせいだろうか。比較的晴れて穏やかな日も、ちょっと荒れた形の雲が時々ある。こんな雲が出ているときは、もしかしたら、また地震が発生するのではと、嫌な予感が頭をよぎる。

 いまの日本では、まるで地盤下のマグマが沸々と動きだしたのかのように、各地で地震が起きている。東北はほぼ毎日、北海道、茨城、栃木、そして九州の熊本まで地震の震源地が広がり、揺れが止まる日は無い。もっとも恐れている東海、あるいは関東首都圏を中心とする大地震の発生確率はどのくらい高いのか。多分、いつ起きてもおかしくない状態なのだろう。

 いま政府や政治は、原発対策や東北地方の復興に追われているのは仕方がない。しかし、次に起こる他の地域の対策も考えていかなければならない。

 自然の脅威に対して敏感であった昔のひとたちは、この天候を観れば、恐らく大変な危機感を募らせたに違いない。きっと各地でいろいろな祈りを捧げる儀式が行われて、毎日の天候や動物、虫などの動きや気配から、何か起こる前兆を真剣に察知しようとしていた事だろう。

 自然に鈍感になった現代人は、すべての責任を政府や政治のせいにする習慣が身につき、ひとり一人が危険に対してあまりに無防備になったように思える。大都会にいると耐震性のあるビル、安全性に基づいて計画された様々なシステムに囲まれて、何となく安全バリアの中にいる気さえしてくる。

 だが、今回の原発事故で、その概念が全く覆されてしまった。安全の塊のような施設が、いまは観るも無残な姿である。おそらく、首都東京も大地震が起きれば、それ以上の惨状が予想される。先の地震でも浦安地区をはじめ沿岸部埋立地の液状化はひどいものであった。M9.0級の大地震が来たら想像できない状況になりそうだ。

 どうしたら、それを回避することができるか。それに対して、いますぐにでも知恵を絞りださなければならない。また避難場所は確保されているのか。すぐに避難誘導できるのか。そんなことさえ、意外に無頓着のような気がする。一方で東北地方の事を心配していても、やはりどこかで他人ごとなのか。この夏の計画停電の心配ばかりしていて、最も大事なことが欠落しているような気がしてならない。

 何事も起きてからでは遅すぎる。国も地域も、そして個人も、防災に対して、しっかり向き合い、少なくとも命を守れるしくみだけはつくらなければならない。そのためには、いますぐにでも行動しなければ手遅れになるだろう。


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naoyuki_f

関西ですが凄い曇ってます(黄砂+α?)。外行くときはマスクと帰ったらウガイ。几帳面と清潔が今一番大事。GWなのに家に閉じこもり・・・なんかだかな~
by naoyuki_f (2011-05-01 21:01) 

ガンガンガン速

お邪魔いたします。
そうですね、きっと人間はどんどん鈍感になっているでしょうね。
ここ最近、空を見るクセができました。(地震雲チェックです)
きっと昔の人は、毎日空をみて、雲をよみ、風を感じ、
生活をしていたんでしょうね。
by ガンガンガン速 (2011-05-02 14:03) 

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