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節電クールビズ、ファッションも楽しもう。 [環境・自然]

 クールビズが例年より一ヶ月前倒しで実施されることになった。5月半まで、まだ肌寒い日があり、上着はちょっと手放せない。だが、そんな事を言っているうちに、すぐ暑い夏がやってくる。

 今年の夏はいままでと違う。電力需要抑制のため、空調設備における省エネ運転の徹底が求められる。計画停電なしに、この夏を乗り切るために、空調の節電は必要最低条件だ。

  私が会社に入った頃は、まだ冷房があまり普及しておらず、特に真夏の通勤電車は散々だった記憶がある。あの頃は冷房車が珍しく、通常の車両は窓を開けて運転していた。けれど涼しい風が入ってくるわけでもなく、しかも朝の通勤ラッシュ時はギュウギュウの満員電車だ。そんな最悪な環境の中、背広とかばんを抱えて、押しつぶされながらも約1時間の通勤を必死に耐え続けていた。電車を降ると新しいワイシャツはいつも汗びっしょり、いつもその汗臭さを気にしていたのを思い出す。

 また、会社の中も、冷房の効く場所は少なく、みんな団扇(うちわ)や扇子をあおぎながら仕事をしていた。いまは完全冷房の中、外に出ない限り快適な環境で過ごすことができる。わずか数十年で世の中の技術と環境は大きく変わった。

  だからといって昔のように、みんなが暑さを堪(こら)えればいいという話ではない。以前の建築計画には風通しという概念があった。しかし、いまのオフィスビルでは高気密化が進み、開閉できる窓も室全体からすると少なすぎる傾向にある。それらの建物の多くは、快適性を維持するための冷暖房や換気を、すべて電気や機械の力に依存している。そのため、機械が動かなくなった途端、建物の快適性は想像以上に悪化し、室内の暑苦しさ、不快さは昔の建物以上になる可能性がある。

 だから、計画停電になった場合のダメージはすこぶる大きく、単純にガマン、ガマンで過せるものでもない。そうならないためにも、大勢の人たちで極力、節電運動することが大事だ。 クールビズは直接節電に寄与するものではないが、気持ち的には大きな効果があると思う。結果として、みんなの節電運動につながればいいのだ。

  私も、厳しい暑さの中、少しでもラクに動けるクールビズには賛成である。ただ、ちょっと引っかかる点もある。普通の背広姿と違って、クールビズでは服装センスが問われてしまう。服装に無頓着な私には実に面倒なことだ。普通のワイシャツにネクタイを外しただけではだらしないカッコになるし、普段着で仕事場に行くわけにもいかない。結局、それ用の服装を揃えなければならない。毎年、色々買い込んでみるがどうもいまひとつ。根本的にセンスが悪いのかもしれないが、今年もまたチャレンジである。でも、その費用が馬鹿にならない。国では経済活性化対策の1つにあげているようだが、一般サラリーマンには負担が重い。

 しかし、不満ばかり言っていても世の中暗くなるばかり。いまは逆境も楽しまなければならない。クールビズもこの際、大いに楽しむことが大事だ。 昨年、気づいたが、クールビズは意外にその人の個性が表れる。いつも地味と思っていた人がいきなり超ラフなワイシャツ姿で来たり、またセンスの違いを一段と見せる人など、その人のライフスタイルや趣味、こだわりの一端が垣間見える。仕事だけでなく、ちょっとした服装の自由さが、会社を元気づけ、活性化させるきっかけになれば、それは面白い展開だ。何事もプラスに思えばプラスである。これから半年、クールビズで、この夏を楽しむとしよう。


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