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箱根駅伝から学ぶこと。 [スポーツ]

 今年の箱根駅伝は本当に見応えがあった。

  最後のゴール地点では早稲田が東洋大の猛進を振り切り、激戦のすえ21秒の僅差で総合優勝を果たした。それからもう一つの関門、シード権争いも4校が横並びになる熾烈な戦いが繰り広げられ、最後の最後まで縺れ込んだ。結果は国学院大10位、城西大学11位その差わずか3秒で命運を分けた。勝負の世界の厳しさと悲哀さを感じさせる一幕である。また、5区山登コースで東洋大3年柏原の執念の走りも凄かった。3年連続区間賞、往路優勝に導いた功績は素晴らしいものだ。そのほかにも選ばれし20校の選手たちが様々なドラマを創り、観る者を熱くさせてくれた。それが伝統箱根駅伝の醍醐味だろう。

  この戦いを観ていると、我々の生きている競争社会がダブってくる。会社の仕事も個人の能力や努力はもちろんだが、上司や部下、協力業者などの力を借り、みんなが全力を出し切ることが、やはり良い成果を生み出す結果につながる。時には思わぬアクシデントだって有り得るし、また、運が味方する場合だってある。すべてが計算どおりにならないところも実に良く似ている。

  駅伝終了後、東洋大監督は選手たちの頑張りを称えつつ、なぜ優勝できなかったのか、語っていた。その言葉が印象的である。 「早稲田と東洋大の力は互角である。ただ、早稲田の方が優勝に対する執着心がほんの少し勝っていた。ただそれだけである。」

  往路復路合計217.9kmの道程を10人の選手が走り抜き、その一瞬一瞬の記録の積み重ねが勝敗となる。今回1位と2位の差は21秒、これを全距離で割ると1kmあたり0.1秒という、瞬間的にまばたくのと同じ短さだ。理屈で言えば1人1人が1kmを1秒早く走れれば優勝記録を軽く上回る数字になる。そのほんのわずかな差でも勝負の世界では天と地の差。本当に紙一重である。

  そう考えると、我々も日々の仕事をどのような気持ちでやっているか。仕事も長距離走と同じで、1つ1つの積み重ねである。個人の努力、周囲の人達との連係、そして、その仕事を成し遂げる思いと熱意がなければ、やはり良い結果を生む事は難しい。

  スポーツも仕事も生活も、そして自分の人生もすべて、この箱根駅伝のドラマと共通していると言っても過言ではない。そういう視点で考えれば、悔いのない人生を歩むための良い教材、手本がここにあるのかもしれない。

報知グラフ増刊 箱根駅伝2011完全ガイド 2011年 01月号 [雑誌]

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 報知新聞社
  • 発売日: 2010/12/01
  • メディア: 雑誌


タグ:箱根駅伝
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