SSブログ

日本製品だけでなく、日本の若者もガラパゴス化か。 [教育・科学・技術]

 最近、若者たちが内向きになってきている。ある記事によると、アメリカに留学する日本人が激減しているらしい。

 世界の大学ランキングで最上位に上げられるハーバード大学やマサチュアセッツ工科大学(MIT)は、かつての日本ではエリートのステイタスとして憧れの的であり、世界に羽ばたこうとする優秀な学生が数多く留学していた。しかし、今そこにいるアジア人は中国や韓国の学生ばかりで、日本人の存在感は全く影を潜めているという。実に悲しい事態だ。

 ガラパゴス化現象は、「日本製品」だけでなく、「若者たち」という人間にも、まさに進行していると言えよう。これは非常に危機的状況で、何とか打開しなければならない。

  では、なぜこのような若者の内向き傾向が進んだのか、2つの要因が大きいと考えている。一つは、日本が豊かになり、現状で満足できる社会が出来上がっていること。衣食住に困らず、世界旅行だって容易にでき、そこそこの幸福ならば、さほど努力しなくても目の前にある。ある意味では成熟社会といえるかもしれないが、そんな中で、人一倍努力する意味さえ失われていことだ。

  もう一つは、少子高齢化社会の中で、子供を過保護化。親、祖父母たちが、1人の子供に、色々世話と干渉をかけすぎ、知らず知らずのうちに子供たちに大人の論理を押付けている。特に年齢を重ねるほど、リスク犯して失敗する事を極端に嫌う傾向がある。そんな考えを小さい時から仕込んでいけば、当然冒険心のない人間に育っていく。いわば保守人間の製造になっていることだ。

  本来、強い人間に育てるには、やはり厳しい環境の中、自分で考える能力を、養わなければならない。だが、今の日本では、それが全く逆である。つまり、いまの若者たちが勝手に内向きで保守的な人間になったのではなく、大人たちがそうなる環境をつくりあげたことに問題の本質が隠されていると思う。

 したがって、教育がどうだ、政治がどうだでなく、大人たちの一般的な考え方、生活の転換がまず第一と言えるのではないか。 子供手当てで、まだ政治はもめているが、そんなことよりも、もっと足元をしっかり考えなくてはならない。このままでは、決してこの国の将来は明るくならない。

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0