日本は観光立国になれるか。 [社会・生活]
最近、色々な場所で外国人に出会うことが多い。ひと昔前の外国人の観光コースと言えば、京都、奈良の古都巡り、新幹線で富士山を眺め、浅草、歌舞伎座で江戸情緒を味わう、そして築地で寿司を食るといった定番があった。しかし、今は温泉巡り、ラーメン、蕎麦、うどんなどの食べ歩きといった、まるで日本人のような行動をとる外国人も増えてきているようだ。先日、都内の立ち食いそば屋で金髪の女性がたぬきそばを注文し、慣れたハシ使いで麺を啜(すす)っているのに驚いた。まあ、そんな光景も珍しくなくなってきている。
でも、そんな日本愛好の外国人がいるのは嬉しいものだ。もっと日本の良いところを紹介し、楽しんでもらいたい。
国土交通省が観光立国を目指すと言っていたが、具体的に何か進んでいるのだろうか。商売ばかり優先するのではなく、人の交流を通じて、お互いの国の信頼関係を深めることが大切だ。そのためには、磨き上げられた魅力ある日本文化を世界中にアピールし、もてなしの心で迎えれる体制をつくることが重要である。しかし、国交省から聞こえてくるのは相変わらず道路とダムの土建の話ばかり。この調子では観光先進国になるにはまだまだ時間がかかりそうである。
観光立国ニッポン事始め (鈴木教授の観光学オピニオン・シリーズ)
- 作者: 鈴木 勝
- 出版社/メーカー: NCコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
タグ:観光立国
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