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中国の横暴。政治的未熟は内側から自壊する。 [外交・防衛・海外]

 中国の横暴が目に余る。
日本が弱腰なのか、それとも中国が強引なのか。それは後者であろう。
政府の対応にも問題があるかもしれない。しかし、何をやっても想定外の威圧で日本を脅かし続けるような気がする。
それが政治姿勢だとすれば、まともに相手をしても敵うはずがない。
これは日本だけでなく、東南アジアから西南アジアにいたる、ほぼ全域の隣国と政治的摩擦をつくっており、世界中から批判を浴びている。

 いま、中国は破竹の勢いで成長し、アメリカと並び、世界経済の中心になりつつある。その影響力は極めて大きく、それが現在の自信に繋がっているのだろう。しかし、市場経済主義の中に入ってまだ間もない。ただ、カネを持っているだけでは、世界から相手にされるものではない。いまの世界は、たとえ、どんな大国でも、他国との協調なしでは生きていけない仕組みである。中国の自国中心主義が簡単にまかり通るほど、世界はあまくないはずだ。

 また歴史は、大国主義の最後がどうなるか、何度も示している。
どんなに国家に富と権力があっても、そこに住む人々に幸せがなければ、その国は滅んでいる。

 中国の貧富の格差はひどい。これだけグローバルな世界経済の中で生きていながら個人の思想はかなり強制されている。一人ひとりが自分の意思で、考え始めれば、自国の政治や思想の色々な矛盾を感じるはずである。その輪が大きくなれば、政治や国家を圧倒する力となるだろう。

 話は全く違うが、ちょっとこれと連想させる事がある。
それは自分の住んでいる街の出来事であるが、ある時、大手のショッピングセンター建設された。しばらく、そこに人が集中し、地元の商店街はすっかり寂れ、多くの店がシャッターを閉めた。しかし、数年後、人の集まるショッピングセンターの周辺に激安のスーパーや専門店が出来始め、人の流れが変わった。すると今度はショッピングセンターの中で店舗の撤退がはじまり、店じまいの箇所が所々目につく。大きくて力のあるところが、すべて勝つと思ったけど、必ずしもそうではない。結局は一人勝ちは長く続かないのだ。

 中国も今は勢いがあり他を圧倒しているが、いずれ周辺の諸国も成長し、やがて経済面で競い合い、苦しい局面も間違いなくでてくるだろう。それらの国々が政治的、経済的に連携してくれば中国の対抗勢力になり、インドの出方では状況は相当変わってくる。いずれにしても、こんな横暴がいつまでも通用できるはずがない。

 日本は焦らず、また安易に中国にへつらうことなく、大人の対応が肝心だ。
長い目で見れば、おそらく、中国は内側から自壊していくだろう。

 最近、日本に来ている中国人の話を聞くと、驚く事がある。それは日本人の考え方とそっくりになってきていることだ。日本の文化、思想が、中国政府の意に反して、凄い勢いでジワジワと浸透し始め、中国の日本化が進んでいると思うほどである。特に知的階級である裕福層がそうなれば、現在の自国の政治判断も異議を唱えても不思議でない。いや、そうなってくるだろう。

 時間がかかるかもしれないが、日本は真摯な態度で接していけば、意外と自壊は早まるかもしれない。最後はやはり民衆の力である。だから、日本は中国の政治家ばかり見るのではなく、一般の民衆を味方にすることに一番重点を置くべきだ。外交の視点はそこを原点にすべきであろう。

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