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現代の日本、「天地人」と重ね合わせて。 [外交・防衛・海外]

 大河ドラマ「天地人」を見て、現代の日本と重ね合わせてみた。
日本が「上杉家」、アメリカを「豊臣家」、中国を「徳川家」に見立てると面白い。

 戦国時代には上杉謙信率いる越後勢は甲斐の武田と並び最強の軍団と恐れられていた。しかし、天下統一を目指す織田軍に攻められ、窮地に追い込まれるが、本能寺の変で九死に一生を得る。その後、豊臣秀吉とは同盟のような関係を築き、秀吉の天下統一に貢献するとともに、五大老の一角としても存在感を示してきた。やがて、秀吉の死とともに家康が台頭し、そして、権力が豊臣から徳川へと移っていく。

 まさに今の日本は、豊臣家から徳川家へ時代が移り変わる中、自国の安全と独立のためにどう振舞うべきか、思案する上杉の立場と妙に似ている。

 現在、中国は経済、軍事においてアメリカを凌ぐほど力はないが、将来的には間違えなくアメリカに変わり世界でNo.1の座を勝ち取ると予想されている。今の日本はアメリカとの同盟関係は堅持しつつ、大国に成長した中国とも上手くやっていかなければならない。しかし、民主主義国家でない中国に対する懸念も強く、アメリカとの関係を最優先に考えるべきと中国に対する牽制論も少なくない。

 当時の上杉家もまた権力が増大する徳川家にはアレルギーが強く、豊臣家への忠義を主張する者も多かったが、家老の直江兼継が苦悩しつつも豊臣から徳川へと軸足を徐々に移し、上杉存亡ににかける。結果的に上杉は、徳川に屈し、細々と生きていく道を選ぶことになる。

 日本も少子高齢化、経済力の低下などから、いままでのような世界第2位の経済大国として存在を続けることは難しい。アジアにおける中国の存在が巨大化する中で、日本が安全と自立をかけて生きていくには、どうするべきなのか。アメリカとの同盟関係だけで良いのか、中国との関係を深化させる方向に進むべきなのか。どの道を選ぶかで日本の将来が大きく変わる。

 もし、家老直江兼継が現代の日本にいたならば、どういう策を考えただろうか。おそらく、国の損得よりも、国民を思う心で大決断を下すに違いない。歴史と重ね合わせて考えるのも面白い。

タグ:日米同盟
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