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五輪エンブレムの類似性 [社会・生活]

 東京五輪2020年のエンブレムデザインの盗用疑惑が問題になっている。デザイナー佐野氏の作品とベルギーの劇場のロゴだ。

 確かに並べてみるとよく似ているが、制作過程が公表されると偶然性も十分考えられる。ロゴデザインはシンプル性が重要であり、特に「T」の文字をデザインすると、その単純さゆえに同じような作品ができてくる可能性は十分ありうる。ただ、同じデザインの存在を知っていたかどうか。問題はそこにある。

 しかしながら、こうしたことも考えられる。ベルギーのデザイナーがそのロゴを作る前に、もしかしたらほかのデザイナーが同じようなデザインを作っていた可能性もある。さらにそれより以前にも同じようなものを・・・。むしろ、重要なことはどちらのデザインの方が優れているかだ。

  つい最近でもアップルがアイホーンのデザインをサムスンが盗用したという訴訟があった。企業の利益問題がからみ、激しい徹底抗戦があったと記憶するが、現在、普及しているスマホはすべてアップルのデザインに、見た目もコンセプトもほぼ同じ。結局、限られた条件の中では類似してしまうようである。

  佐野氏の疑惑は、その後、様々な商品などで安易なデザインの模倣が指摘され問題になった。これはまずいことであるが、社内デザイナーのモラルの低さ、それを監督する佐野氏の管理責任からくる問題であろう。これと東京五輪エンブレムデザインと結びつけることは、本質的に違うと考える。

 ゼロベースの見直しになった新国立競技場は、多額の工事費だけでなく、デザイン的に非日本的で、個人的に好きになれなかったが、東京五輪エンブレムに対しては伝統的な和とユニバーサル的な感覚もあり、はじめて見たときはさすが、質の高いデザインと素人ながら思った。

 ベルギーのデザイナーは訴訟を起こしているようだが、今後どうするのか。コンペで公募された他のデザインも探せば必ず類似が出てきそうであり、キリがないような気がする。もう一歩、修正を重ね、折り合いをつけてみてはどうだろうか。 

 


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