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2020年東京オリンピックに向けて日本再生を! [社会・生活]

 2020年東京でのオリンピック開催の決定は、停滞を続いていた日本に、久々に元気の出る話題になった。バブル崩壊以降、日本は常に後ろ向き思考で、気が付けば世界第2位の経済大国から3位に転落と同時にこれまで絶対的といわれていた経済競争力でさえ新興国に脅かされるほど、かつての勢いを失った。国内も東日本大震災の傷跡も絶えず、原発では汚染問題の解決の糸口させえ見つからない。そんな日本に、今回のオリンピック開催は大きな目標ができ、いままで硬直していた様々な問題をもう一度見直すキッカケにもなる。日本再生の絶好のチャンスだ。

 そこで、いまの日本を変革することを色々考えてみた。次に思い浮かべたことを記してみる。

①子供から高齢者までスポーツで健康づくり。

 いまの子供は家の中でゲームばかり、大事な成長期に体を動かす機会を失っている。子どものせいではなく、むしろ、社会のしくみがそうさせていると思う。提案としては、「生活の中でふれあえるスポーツ(体を楽しく動かせる)空間」。たとえば市民がいつでも参加できるスポーツイベントを増やす、身体を動かせる場所、公園あるいはウォーキングゾーンの増設、整備など、そうしたことで普段の生活の中でスポーツに気軽に接せられる社会ができれば嬉しい。スポーツは高齢者の健康増進にもなり、年々増加する医療費も抑制にもつながる。子供からお年寄りまで、みんながスポーツに関心を持ち、身体を動かせれば、きっと元気で活力のある社会になっていくと思う。

②おもてなしの街づくり

 プレゼンテーションの時、滝川クリステルが日本のおもてなしを紹介したが、「これが日本文化だ」と誇れる街づくりをしてもらいたい。ただ見かけだけの小奇麗な街ではなく、もっと歴史や伝統や文化の香り、そして現代日本の良さなど、そんな他国にない街づくりを目指してほしい。また、建物や交通インフラだけでなく、そこに住み、働く人々が生き生きした都市や街なければ魅力はない。まず、日本人の心がゆったりと安心して、海外からたくさんの観光客を迎える体制大切だ。それには日本人にとって苦手な言葉(英語)や海外の風習や文化も受け入れる心構えなど、あと7年間で国際化していくことも必要といえる。まさに人々も変わっていかなければいけない。

③環境共生の街

 かつて江戸は約8割が緑に覆われ、川や海いを生活や産業に上手に活かした世界最高のエコ都市であった。しかし、それから170年、現代の東京はその真逆に進展し、膨大エネルギーなければ機能しない大消費マンモス都市である。これからの地球環境問題を考えれば、このままではいけない。建物などの省エネルギー化はもちろんであるが、都心に街路樹や小さな公園、あるいはビルの緑化など、自然環境の割合を高めていく必要がある。現在のコンクリート砂漠から、緑の中の都市に変革できれば、夏のヒートアイランド現象もかなり解消できるのではないだろうか。

④日本全体が観光地化

 オリンピック時には大勢の外国人観光客が訪れる。当然、観光で日本の名所巡りだけでなく、普通の街並み等の散策したりすることもあろう。観光地は立派であるが、一歩裏に入れば愛想のない街、人々では、とてもおもてなし文化の国とはいえない。東京だけでなく、日本全国すべて観光地というスタンスで、町おこしをしてみたらどうだろう。

 お金をかけて綺麗に整備するのではなく、自分のテリトリーをしっかり整える。一つの成功例として、瀬戸内海の島々で繰り広げられている現代アートの街づくり 、まだ10年足らずと聞くが、観光資源が全くなかった島々が、いまでは年間100万人以上訪れるそうだ。島の一般の人たちまでが自分の家に暖簾をかけるなど自主的に観光に参加することで、島全体が芸術文化で生き生きとしているという。これまで商業、経済だけで街の開発を行っていたが、文化を軸に切り替えていくことも、これからの日本の都市、街づくりとしてふさわしいと考える。

 以上、街づくりの話ばかり多くなったが、やはり器は大事で、その器に何を求めているかで大きく変わる。今回のオリンピックをバブルと捉え経済の波及効果や一儲けのタネばかりに考えている人々も多かろう。しかし、その論理だけでこのビックチャンスを進めたら、間違いなく100年間後悔する。これまでの反省を踏まえ、政治がリーダーシップをとり、日本再生に向けて取り組んでもらうことを望む。


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