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日本は脱原発で環境大国を目指すべき。 [環境・自然]

 今度の選挙は原発問題を最大の争点にしてもらいたい。

 3.11からすでに1年半以上が過ぎ、あの原発事故の恐怖を徐々に忘れかけている。だが、またいつ同じ惨事が繰り返されるかわからない。日本は世界で最も地震の巣がある危ない地域にあるのだ。

 原発ゼロで日本のエネルギーは立ち行くのか、それに否定的な人も多い。けれど現在1基しか稼働していないにも関わらず、この夏の猛暑を乗り切れた。それには火力発電のフル運転や企業、国民の節電意識もあろう。しかし、総発電量の30%以上を原発に依存しなくても何とかなることが実証されたのだ。

 国にとってエネルギーの確保は、人で例えれば食料の確保と同じである。自給するか輸入に頼るか、これから安全保障を考えれば自給の道を選択することが望ましい。資源のない日本では水力や太陽光、風力、地熱などのあらゆる自然エネルギーを駆使してエネルギー総量を稼ぐしかない。けれども、これらは発電量のわりに初期コストもかかり、事業の進展も時間がかかる。国が本腰を入れなければ原発分のエネルギーを確保することは難しい。

 もうひとつ、原発をやめなければならない理由がある。その最大の問題は使用済み核燃料棒の処理である。放射能をまき散らす核のゴミを引き取るところはどこもない。だから、現在原発の中にため込んだままだ。いわば核の肥溜め(こえダメ)があるわけで、それがすでに溢れる寸前まできている。ここに目を反らせて経済の観点から原発再開の声が上がっているがそれは無責任な議論と思う。原発を動かすことよりも、まず核のゴミをどう処分するか、その当たり前のことを議論するのが最重要と考える。

 できれば今回の総選挙でもう一度原発反対の大きな嵐が起きることを望みたい。国民がもう一度この問題を直視し真剣に考えることが今は第一で、原発を推し進めた現世代の重い責任ともいえるのではないか。

 日本はもう経済大国を目指すのではなく、脱原発で、緑豊かで、街中はゴミもなく清潔な環境の世界が羨む環境大国になるべきで、それに向けた政治決断を望みたい。


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