SSブログ

原発は運転休止しても決して安全ではない。 [教育・科学・技術]

 全国にある54基の原子力発電所のうち、唯一稼動している北海道電力泊原発も、5月に入れば定期検査ため運転を休止する。

 事実上、すべての原発が止まるという異常事態が起こる。 原油の高騰、長引くデフレ不況、多くの国民はこの状況に複雑な思いを抱きながらも、安全性の面から、ちょっと安心しているのではないだろうか。 しかし、それは大きな勘違。決して危険のリスクから回避はできない。むしろ、そうした中途半端さが非常に危ない。

 そもそも、核燃料棒は一度使い始めたら最後、その桁外れの熱エネルギーを抑える難しさは、福島原発事故で嫌というほど知らされた。原発を稼動させようが、停止させようが、安全性を確保するためには、ずっと冷却を続けなければならない。結局、すぐに廃炉、撤去というわけいはいかないのだ。

  太陽光発電、風力発電や地熱発電などの将来有力なエネルギー源も、現状では原発に取って替わることができない。まだまだ、力不足である。そう考えると、今の核燃料棒を使い切りながら、徐々に代替エネルギーに切り替えていく方法も一つの選択枝であろう。反原発派には意義ありだろうが、それが最も合理的で、現実的な方法であると思う。いずれにしても、我々は手にを得ない厄介なものを造ってしまったのだ。

  これから、夏に向けて電力需要が大きくなる。いつまでも、原発の被害ばかりを論じて、悔やみ続けても仕方がない。今は、現実を直視し、一歩でも先に進むことが重要と思う。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント