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塗る太陽電池の実用化。普及に弾みがつく画期的な技術だ。 [環境・自然]

 今日の夕刊に、建物の壁や車のボディにも使える「塗る太陽電池」の実用化の記事が出ていた。2013年にも市場に出回るとのことだ。

 変換効率は、通常の太陽光パネルだと20%程度であるが、試作品では10%を超える性能を実現できたという。凄いのは、厚さが1mm弱で、重さは1/10、曲がったところにも使うことができ、衣類などにも適用できるらしい。製造工程も単純らしく、量産が進めば、製造費を従来の1/10程度に引き下げられるというから、普及にすごく弾みがつきそうだ。

 現在の太陽光パネルでは、たとえ効率が良くても設置場所に制約が多すぎて、なかなか普及が難しかった。それを完全に打破する技術開発である。

 この太陽光発電技術をベースに、蓄電技術、それに省エネルギー技術が進めば、現状の原発依存のエネルギー政策から脱却できそうだ。技術開発のスピードは速い。むしろ、あと20年後は、原発がゼロになっても、電力が余るぐらいになるのではないかと思う。

 世界でトップクラスの原子力発電の技術を捨てることには、大きな決断が必要である。しかし、その未練を断ち切り、新しい技術へ全力疾走するのも、日本の国策としてはメリットが高いように思える。

 それに、こうした技術が日本にまだまだ潜在しており、本当の日本の実力が計り切れていないような気がする。また、現時点で困難と思える技術も、わずかの間に次々とクリアされている。薄型テレビも世の中にデビューして、まだ10年足らずであるが、現在、市場の100%を占める。誰がこの状況を想像できただろうか。

 政府も経済界も、足元ばかりみて、石橋を叩くのはいいけど、思い切って進むことも大切だ。いよいよ国会で再生可能エネルギーの法案の審議に入る。従来の既成概念にとらわれず、新しい発想で、希望の持てるエネルギー政策の道筋をつくってもらいたい。


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