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野党は正面からの議論ができないのか。 [政治・政局]

 国会での与野党の政治攻防には、もうウンザリしてきた。

 民主党は、はっきり言って発展途上の政党である。この1年半、国民や世界から叩かれ、厳しい批判にさらされながら、選挙公約、マニュフェストを現実的な政策に軌道修正を重ねながら苦労している。そんな姿勢に対して、節操無き政権政党、民主党の自民党化など言いたい放題、民主党のイメージは低下し、内閣支持率19%と急降下である。しかし、私は、これが民主主義の政治として、当然の進み方であると考えている。

 しかし、自民党、公明党、みんなの党はどうだろう。さっぱり政策のキレ、政策の骨が見えてこない。野党の討論対決は、相手の足元をゆさぶる戦法ばかりが目立ち、最低、最悪を印象づける言葉で相手にダメージ、キズを与えることしか考えていないようだ。

 この討論を柔道やボクシングで例えれば、相手が怪我をしているところがあれば、そこを集中的に狙い撃ちする戦法である。国民は本質的な政策論争を望んでいるのに、自分の力量不足をカバーするため、相手の弱点ばかり痛め付けているようだ。これは、政治家としての精神、いや大人としてのマナーを逸脱しているように観える。

 こうした討論は谷垣総裁の本心ではないと信じているが、自分たちが政権、権力を奪取するために、仕方がないのだろうか。でも、それは国民が犠牲になっているのは事実である。

 自民党には、まだ優秀で志しのある人物が大ぜいいるはずだ。まず、政権与党の足元を揺さぶる前に、自分たちの体質改善をしっかり済ませ、正面から議論でぶつかって政権を奪ってもらいたい。公明党も創価学会という仏教の支援団体が支えている政党である。心が乱れた現在の社会に仏教の精神は重要な意味がある。なぜ、それを前面に押し出して、政策を立てないのか。みんなの党も行政改革では存在感を出せる力を持っている。もっと熱い議論があってもよいと思うが、拒否ばかりしている。それでは進歩がない。

 日本の政治の活性化で一番重要なのは、健全な野党の存在である。どの政党もみんな良い資質を持っているのだから、野党であることに腹を括って、議論で勝負してほしい。

 税と社会保障の議論は、入口で攻防が続いている。いま生きている人にとって、議論が1年遅れれば、生活の安心も1年遅れる。その責任を十分踏まえたうえで、とにかく議論の場に立ってほしい。


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