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アジア杯日韓戦での真剣勝負。政治家もその精神を見習え。 [政治・政局]

 サッカーアジア杯の日韓対決、日本がPK戦を制し、決勝進出を決めた。

  試合は両チームほぼ互角の力で、最後までどちらが勝つか判らない展開であった。試合後、日本代表チームのザッケローニ監督は次のように語った。「韓国チームは素晴らしいチーム。日本にとって非情に厳しい試合であった。だからこそ、その勝利に価値があるのだ。」

  昨日の試合のすべてを総括した言葉である。

  スポーツの世界では、全力で正面から戦い、終わった後、勝者は敗者の健闘をたたえ、さらに次の勝利を誓う。時には巧妙な作戦で勝利を導く事もあるが、基本的には全力勝負である。こうした姿勢は、応援する側にも清々しさや充実感を与てくれ、そのチームあるいは選手をさらに力強く応援できる。

 そんなスポーツの爽やかさに対して、政治の世界ではどうであろうか。政治でスポーツの「試合」に当たるのは「議論」「討論」である。だが、その議論の仕方に問題がある。スポーツのように正面から全力で戦うのではなく、殆どの場合、相手の弱点ばかり狙い、批判とケチのつけ合いで相手にダメージを与える。そんな戦法ばかりが目立つ。党利党略、自分が勝つことのみに終始し、国民が本当に期待する質の高い議論は、どこかに飛んでしまっている。どうにかならないものか。

  時折、政治討論番組を観るが、たいていの場合、嫌な気分になる。なぜかと言うと、お互いが「上から目線」でものを言い合う、その姿が見苦しいからだ。自分が如何にできる人間かを、視聴者に見せつけるためであろうが、こちらには虚勢にしか映らない。例えば、野党が与党に向かい、まるで先生が生徒に指導するかのような口調でタタミかける場面をよく見かける。その議論の内容の是非や政党の大小は関係ないと言えども、それを観ている者はとても不快な気持ちにさせられる。

 政治の中にも、年齢や立場の上下、相手の意見の尊重など、道徳的な精神をベースにしてもらいたい。それがあって、はじめて中身の議論をスタートするべきだ。 そんな姿勢があれば、国民も政治に関心を持て、また熱い気持ちで政党を応援することができる。政治改革の第一歩は、まずそこからではないだろうか。


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