今年こそ、小沢元代表の政治とカネ問題に終止符を。 [政治・政局]
小沢一郎元代表の政治資金問題がまだ終わらない。
政権交代実現の最大の功労者であろうが、いまは政権の最大のブレーキになっている。政治不信の元凶のイメージが定着し、彼の周辺にはその渦が大きく取り巻いている。
小沢一郎とはどのような人物か。
世間では、剛腕、壊し屋、影の実力者、ぶっきらぼうというイメージが強い。ただ選挙の時はニコニコと腰を低くし、お年寄りにやさしく語りかけるシーンがよく映る。本当の姿はよく診(み)えない。
そんな政治家小沢一郎について、改めて考えるといくつかの疑問がでてくる。
①国民に対して、どんな政治的な仕事をしてきたか。国民を幸せにすることに尽くしてきたか。
②小沢一郎は何を考えているか分らないという。しかし、多くの人が彼に賛同している。その理由は何か。
③小沢一郎は、これから先の日本に本当に必要な人物なのか。
いつまでも、国会や新聞、雑誌(メディア)は、たった一人の人物に振り回されている。別の見方をすると、政争の具にするために政治家たちが彼を振り回しているのか、あるいは新聞社が読み手の気をひくために、こうした裏話的な記事を大げさに面白おかしく書いているのか、実際のところよく分らない。
しかし、いずれにしても国民はもう、うんざりしている。
政治とカネの問題は、世界中見渡しても、解決できている国はない。民主主義の先進国である欧州や米国でもいまだにこの問題と戦っている。だが、国会や議会がこの問題だけに終始している我が国の政治は珍しい。
この国の最も大きな課題は、明治時代から続く官僚主義の膿を出すことにある。官僚がつくる様々な法案には、彼らの悪知恵や一部の人達の利権づくりが含まれている。政治の最大の仕事の1つはは、そこをチェックすることにあるが、政治家資質のチェックに多くの時間が費やされ、本題の議論になかなか入れない状況である。結局、官僚主導のしくみは変わらずにそのままだ。
そう考えると、官僚が自分たちの利権が崩れないように、政治家やメディアをそそのかし、茶番劇を続けさせているのではと疑ってしまう。でも、結果的には同じことである。
菅首相をはじめ民主党執行部は、小沢代表の強制処分を踏まえて、少しづつ動き始めている。反対勢力は一向に収まる気配はない。こういう問題は、歴史を見るとやはり力で戦うしかないだろう。
もしかしたら国家の危機を救えるほどの大人物かもしれないが、国民は彼に対してNG、レッドカードを出している。その意向は尊重されるべきであろう。ただ国民は自分たちの判断に責任を持たなければならない。
政治はわかりやすく、ガラス張りにして、みんながチェックできるようにすることが大事である。日本人は一億人いる。優秀な人は山ほどいるはずだ。たった一人の人材に固守し、一億人が振り回されるのもどうかと思う。小沢代表も若くない。次にバトンタッチさせてもいいのではないだろうか。
今年こそ、この問題に終止符を打ち、日本再生のための本題に入ってほしい。
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