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宇宙科学研究所特別公開、はやぶさ人気で大盛況。宇宙科学技術は重要だ。 [教育・科学・技術]

 この時期、神奈川県相模原市にある宇宙科学研究所では年一回の一般公開が行われる。
今年は「はやぶさ」の宇宙からの奇跡の帰還で、全国各地の子供から大人まで多くの宇宙ファンが集ったせいか、会場はどこも大勢の人で埋め尽くされていた。目玉はやはり、はやぶさが帰還したときのカプセルとパラシュートの展示で、私が見学に来た時には3時間待ちの長蛇の列であった。さすがに並ぶ気にはなれず、今回は一般展示場巡りで楽しんだ。

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奇跡の帰還をしたはやぶさの模型
 
 自宅が、この宇宙科学研究所の近くにあるので、毎年この一般公開には足を運んでおり、第1回目の閑散とした展示場を思い浮かべると感慨深いものを感じる。当時は研究成果や展示物があまりなく、模造紙に手書きのマジックで研究内容を書いてあったのを覚えている。それから20年以上、今年の会場は例年よりも予算が付いたのか、展示が充実しており、カラフルでわかりやすいプレゼンテーション、実物品や模型などの展示物も多く、非常に見栄えのするものであった。また、研究員が子供達に興味を持ってもらおうと理科の実験教室的に解説しているのが多く、宇宙科学の専門的に難しい話も身近にさせる工夫が随所に見られた。とにかく夏休みの親子連れで会場があふれ、どこも大盛況である。特に父親が子供よりも夢中になっている姿が多く、どちらかと言えば大人向けのイベントであったのかもしれない。
 
 前回の事業仕分けでは、日本の科学技術に対する評価が問題になり、蓮舫議員の「日本が世界で2番目ではいけないのですか」は大きな波紋を呼んだ。この宇宙科学研究所も何か日本のためになることをやっているのかと言えば、観測衛星を打ち上げて赤外線、X線、電波などの科学技術を使って宇宙の謎を突き止めようとしているだけで、それが国民生活のためになるのかと問われれば、答えは難しい。しかし、今日の研究員の話を聞いていると、どの研究も世界のトップレベルの水準で、自分たちの仕事に非常に誇りを持っている。ただ、どの研究も最先端の機器や実験装置を使うため多額な予算が必要なのは間違いない。結局、事業仕分けではどうなったのか、個人的には日本の将来のためにも、第一優先に考えてもらいたい分野であると考える。
 
 でも、こうした研究が、子供から大人まで、みんなにわかりやすく公開することは、技術予算の国民からの支持を得るには大事なことだ。また、はやぶさの快挙は、日本人であることに誇りを感じた人も多かったのではないだろうか。科学技術も、やはりオリンピックと同じようで世界各国と競争している。それゆえに、常に1番を目指し、トップを走ることが重要である。

 今回の展示で色々話を聞いていると、その最先端を進むために日本の大企業や中小企業と色々共同で研究開発をしているそうだ。結果的にはそうした技術開発が必ず日本の技術が世界をリードする力になる。決して無駄なことはないと考える。

 半日かけて展示場内を廻ったが、どこも活気があり、非常にわくわくする内容がいっぱいあった。日本の理系の力と将来の科学技術の明るさを感じた一日であった。
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