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インターネット光回線は過剰なインフラ投資に進んでいないか。 [社会・生活]

 インターネットは光の時代になったようだ。

 東西NTTのBフレッツ光や光プレミアムなど伝送速度が100Mbpsを超えるサービスやauのギガ得プラン、さらにそれを凌ぐスピードを売りにしたものなど、この世界の進歩にはとても付いていかれない。100Mbpsや1Gbpsがどのくらいなのか、コンピュータに疎い私には殆どピンとこないが、やっとイライラせずにインターネットが使用できるという声が多くなったのではないだろうか。

 ある人から聞いた話だが、日本の次世代インターネット技術は世界で最も進んでいるがかなり問題も多いらしい。例えば、NTTグループが主になって光ファイバーの高速回線を日本中張り巡らしているが、実際、採算に見合った計画でなく、インフラ造りに重点が置かれすぎていると言う。実際、光回線利用率は計画の半分にも満たなく、かつ今は3500円から4000円(プロバイダー料金抜き)くらいの金額でサービスしているが、8000円くらいの料金でなければ採算に乗らないのだと話していた。その話の信憑性は如何ほどか分からないが、なんとなく頷ける内容だ。まずは、巨大投資されていることだけは事実であろう。

 とにかく日本は土木、建築工事だけでなく、何でも工事の好きな国である。もしかしたら、NTT、KDDI、CATV会社が、同じ光回線を幾つも重複して張り巡らせているかもしれない。回線の共有化もできるのだろうが、社会が縦割構造になっているから、おそらく、ムダなことを相当やっているような気がする。

 これもまた、聞いた話であるが、自分のマンションにはインターネットを専用のLAN設備、電話回線を使ったVDSL、ケーブルテレビの3つサービスから使うことができる。いったい、どれを使うのが得なのかわからないと言っていた。どれも微妙にサービスが違っていて、単純に料金比較ができなく、素人では判断できないそうだ。そもそも、インターネットでテレビが見れたり、電話回線で映像が見れるなんて、わけが解らなくなる。技術の進歩であらゆるもの壁がなくなっているのだろうが、便利になっている反面、非常に多くのムダが生じているのではないか。

 この国は、いらない道路、いらないダム、いらない空港など、いらない無駄なものを造り過ぎて、大変な借金で苦しんでいる。民間でもマンションやビル等の造りすぎにより、バブルが弾けて、なかなか不況から抜け出せない。

 次は、情報インフラの造りすぎで、情報通信バブルの崩壊かもしれない。次世代インターネット構想でガンガンやるのも結構な事だが、いくら優良企業のNTTでも、国のいい加減な施策に乗ってばかりいると、日本航空と同じ轍を踏むはめになる。同じような繰り返しが起こりそうで心配だ。

 これまで、甘い予測と足元を見ない計画が、多くの失敗をもたらしてきた。情報通信は、日本が技術立国として生きていくために重要な分野である。通信各社は、過剰で過当な競争に明け暮れず、しっかりと将来を見据えた情報通信社会をつくってもらいたいものだ。ちょっと、心配し過ぎであろうか。

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