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国の防衛、早く方向性を示してほしい。 [外交・防衛・海外]

 相変わらず、北朝鮮からのミサイル発射に脅かされている。非常に深刻な事態である。
戦後60年以上、日米安保条約でアメリカに守られ、米ソ冷戦やその他の紛争にも巻き込まれることなく平和が続き、かつ経済大国に発展を遂げることができた。しかし、近年の世界の情勢はガラリと変わり、いままでと同じカタチで防衛を考えていいのか問われる時期に来ている。

 防衛については2つの側面から考える必要がある。1つは、外からの危機に対する防衛。まずは北朝鮮の暴発、次に中国の軍事拡大による脅威があげられる。また、国家だけでなくテロも、国を脅かすだけの危険性がある。それらに対する防御、防衛をどのようにするか。
 もう一つは、国際社会での日本の役割としての防衛。もはや、世界の安全に対して、従来のようにお金だけ出すだけでは許されない状況にきている。民生支援だけでいいのか。ある程度の軍事支援が必要ではないかなど、これも転換期に来ているといえる。そうした中で、日本の防衛(軍事)のあり方を見直していかなければならない。当然、憲法に触れなくてはならず、憲法改正まで踏み込んだ論議が必要になろう。

 ここで、私なりに日本の防衛がどのようなカタチになるか、独断で7つの段階に分けてみた。
①軍事に関するものは一切放棄。自主防衛力皆無。
②防衛のみの軍事体制(防衛の領域が狭い)
③ミサイル迎撃可能(日本のみ攻撃された場合)
④ミサイル迎撃可能(友好国が攻撃された場合も含む、集団的自衛権)
⑤ミサイル先制攻撃可能
⑥核保有による抑止力を保有
⑦自主的軍事行動可能

まず、①は脳天気な平和主義者の考え、無防備であり、一歩間違えば、すぐに侵略される。これは大部分の国民は支持しないだろう。

②現在の日本の自衛隊は、たぶん②に相当し、軍備を持っていながら、全く行使できない。非常に中途半端な状態と言える。③、④に向けての論議が進められている。

③、④は、北朝鮮対策としての体制。比較的、支持されている考え。ただ、集団的自衛権の扱い方で、論議が複雑になっている。

⑤は、迎撃では手遅れになる。先制できる体制がなければ相手を威嚇することはできないという一歩踏み込んだ防衛体制である。ここまでになるとためらう人が多いようだ。

⑥は上記のものと根幹から考え方が異なる。現在の世界では核を保有する以外、自国の防衛はできないという究極の考え。これはオバマ大統領の核軍縮の思想から逆行し、日米同盟も破綻する可能性が高い。

⑦は戦前の日本の姿であり、多くの国民が思い出したくないところだ。

 以上、防衛体制について整理してみたが、防衛については、あまり詳しい知識がないため、ちょっと素人すぎる分類かもしれない。たとえば、現在のミサイル迎撃体制も、アメリカ軍に頼っているのか、自衛隊が装備しているのか、本当のところ、私自身よくわかっていない。ダムや空港などの公共事業のように、国民の知らないところで、色々なことが勝手に進んでいるようでも困る。今はもっぱら、普天間基地の移設やインド洋給油活動などのピンポイントの問題ばかり報道されているが、もっと本質的な防衛ビジョンの中で、その問題をどうするか、政府もメディアも国民にわかりやすく説明してほしいものだ。

 日本人も全体的には平和ボケで、国の安全はアメリカ任せである。核が拡散され、テロの暴発の続く世界の中で、日本の防衛はどうあるべきなのか、今は本気で考えていかなければならない時期に来ていると思う。新政権では、防衛や外交に不安があると言われているだけに、それを払拭すべく、しっかりと方向性を示し、国民と大いに議論しながら進めてほしい。

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