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ユニクロの躍進、ハイテク技術がアパレルを変える。 [産業・企業]

 ユニクロの絶好調ぶりが伝えられている。
990円格安、ジーンズや肌着「ヒートテック」などの商品が当たり、売上は3割増、利益も1086億円と過去最高だそうだ。ユニクロのすごさは、単なる格安ではない。デザインがよく、しかも世界中のネットワークを使い、低価格、高品質を可能にしているところだ。そうした圧倒的強さを企業システムとして築き上げている。
 
 先日、パリでオープンした店は、開店前に800人の行列ができるほどの盛況ぶりで、そのブランドは世界のファッションの都でも十分認められたと言ってよいだろう。

 不調続きのアパレル業界で、ユニクロはただのひとり勝ちか。

 今は確かにひとり勝ちである。しかし、よく考えると、ユニクロブランドが引き金になり、再び世界で、日本性の製品に注目が集まる可能性がある。特にヨーロッパなどでも若い世代では、東京の女子高生のファッションやアニメなど日本に対する関心も高く、良い連鎖反応が起きれば、新しい大きな場を作り出し、面白い展開になるかもしれない。ある意味で、色々な可能性を引き出すきっかけを作っていることは間違いないと思う。
 
 それからもう1つ、今回のユニクロ旋風で見逃してはならない点がある。
それは、従来と違った新しい商品概念が入っている。さりげなく、「保温性」や「軽さ」を売り物にしているが、実は日本の繊維業界の高い技術が使われているそうだ。

 いままで、ポリエチレンや綿など、一般的な繊維で、いかに安く、ユーザーが求めるファッショナブルな衣服をつくるかが勝負であったが、これからは快適性の良し悪しも大きな要因になり、それを支える「技術力」で勝敗を分けるカギになるかもしれない。それには「繊維の技術力」や「織り方のノウハウ」など、高いレベルの科学技術が必要になる。将来的には、冬に分厚いコートと同じくらいの保温性の高い薄い上着や、夏に汗を吸放出し、暑さを感じさせないシャツなどが開発されるかもしれない。
 
 そう考えると、やや斜陽的であったアパレル業界も、ハイテク技術と連携し、新しい展開が始まりそうな気がする。ユニクロは、その1歩を踏み出して、成功したのではないだろうか。

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