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自民党には強力な壊し屋が必要だ。 [政治・政局]

自民党がまたガタついている。
首相指名で「麻生はダメ。」「白紙がいい。」「白紙は自殺行為だ。」等と転々バラバラ。最終的に両院議員総会長である若林氏の名前を記載で落ち着いた。議員たちは止む無しの妥協案として受け入れたのだろうが、国民の観点から、あきれられて物が言えない。もっとマシな展開があった筈だ。
 今の状況は、まさに幕末の時代劇で、若き薩長を中心とした新政府と古い体質に縛られた重鎮政治をしている徳川幕府を観ているようだ。この先、本当に自民党が消滅してしまうのではないかと心配になる。
 今回の選挙後、残った自民党議員をみると比例区で復活したベテラン議員ばかりで、将来を担う若手・中堅議員は殆ど散ってしまったようだ。国民が最も懸念していた派閥体制は残り、領袖達も健在である。結局、古い体質がそのまま残ってしまった。
 これだけの惨敗でありながら、直ぐに反省、総括も行う事もなく、相変わらずの派閥が党を動いている。若手議員も人数が激減したこともあるが、とにかく元気がない。これから2大政党制時代を迎えるが、国民が望んでいる建設的野党をきちっと演じてもらえるのか、非常に心細い。
 ダメなのは組織だけではない。議員の資質にもある。これまで政権与党の時は、官僚のお膳立てで、勉強しなくても、それなりの政策立案や説明もできたが、今度は状況が違う。官僚も手のひらを翻すように、野党時代の民主党がぼやいていたように資料すら持ってこないかもしれない。また、企業献金も激減することから、外注調査も思うようにできなくなるだろう。今後、官僚丸投げといった便利なシステムを失った自民党は厳しい試練が続くことが予想される。
 時間がかかるかもしれないが、1度壊れることから始まらないと、新たな再生は不可能に思える。誰が、どのように壊すか。破壊するなら徹底的にやることが必要だ。        今の自民党に一番必要なのは「頼もしい壊し屋」の登場ではないだろうか。



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