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ストレス社会、心に遊びと余裕が無さ過ぎ。 [社会・生活]

 最近、すぐキレる人が多い。昔はいなかったかと言えば、キレる人はいたけどいまほどではなく、キレる人の種類も違ったような気がする。ややっこしいが、このキレる話に納得する人も多いのではないか。

 ついこの間、駅のホームで40代の中年男とその人よりやや年齢上の男性2人が掴み合いなって揉めていた。何が原因だが知らないが、恐らく些細なことで一人がキレて、もう一人がそのキレた人の行為に対してキレたのだろう。駅員が止めに来て、少し静かになったが、一歩間違えばホームに落ちて、大変な事態が起きていたかもしれない。この2人、外見で判断すれば、ごく普通の一般人である。ただ、争っている姿と罵声はその筋の人たちかと思えるほど品に欠けていた。

 

 このような状況とは違うが、たまに電車の中で不愉快になることがある。例えば座席で居眠りをして、ちょっと隣の人の体に触れただけなのに腕で思い切って押し返されたり、女性に多いが、電車が揺れて体がぶつかり、「すみません」と謝ったにも関わらずその場から居場所を変える人などもいる。どう考えても故意ではないことが明白なのに、そうされると気持ちが良いものではない。周囲の人たちに誤解を与えかねない。とにかく穏やかになれない空間である。

 

 これは電車の中だけの問題ではなくて、仕事や家庭や人間関係、そしてストレスがいっぱいありすぎて、心の緊張感が常に張り積めているせいでもあろう。「あれをしなければならない」、「これをしなければダメだ」「どうしてこうなったんだ」「こうなるなんておかしいだろう」 こんなネガティブな言葉が頭の中を支配し、心はどんどん追い詰められているのではないだろうか。世の中があまりに高度化、管理化された今日では、本来自由で奔放であるべき心の世界が、どうでもいい規則や制約で窮屈にさせられているように思える。昔はある意味、いい加減なところもあり、逃げ道がいくらでもあった。いまはあまりに遊びと余裕がなく、とても息苦しい。

 

 情報化社会というものが、さらにそれを促進させ、ますますキレやすい人間をつくり出しているのではないだろうか。こう考えるとこの問題は、処方箋はいくつかあるかもしれないが、根本的解決方はすこぶる難しい。


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