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ゼロエネ住宅、普及に弾みがつくか。 [教育・科学・技術]

 ゼロエネルギー住宅に注目が集まっているらしい。

 これまでは壁の断熱材を厚くしたり、窓ガラスを複層ガラスにするなどエネルギー消費量を抑えた省エネ住宅が主流であったが、最近は太陽光パネルや燃料電池を備えた、いわゆる発電によって電気をつくる創エネとそのエネルギーを貯め込む蓄エネで、全体のエネルギー消費量を限りなくゼロにするという夢の住宅である。

 東日本大震災の原発問題をきっかけに日本のエネルギー事情は大きく変わり、今では天然ガスや石炭などの火力発電が主に国のエネルギーを支えている。しかしながら、これらの資源には地球温暖化ガスの排出や供給の安定確保などの問題があり、すべてを依存するわけにはいかない。また太陽光発電や風力発電も建設が進んでいるがやがて立地場所などで頭打ちになるだろう。地熱発電やバイオマスもなかなか進展せず、自然エネルギーで供給体制を構築することは極めて難しい。

 そうなるともう一つの対策は、エネルギー消費量を如何に抑えるか、そこがポイントになる。現在、企業や家庭でもエネルギーの無駄使いをなくす節電がだいぶ浸透し、この夏の猛暑もなんとか計画停電なく過ごすことができた。しかし、安心できるレベルではない。まだまだ必要なエネルギーは膨大である。これを大幅に減らす施策、住宅のゼロエネ化が最も効果的な方法であろう。

 IT技術やロボット技術などの技術革新は目覚ましいものがあるが、相変わらず建設分野はローテクノロジーのイメージが強い。超高効率のエアコンや魔法瓶のような断熱、そして自然の力を利用して発電、蓄熱する技術など次々開発してもらい。この分野はまだまだ開拓の余地がありそうだ。国や企業は率先して取り組んでもらいたい。 


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