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参議院選挙。政治家には素養を確かめられる試験が必要だ。 [政治・政局]

 参議院選挙もあと1週間に迫り、新聞の広告欄も選挙モードになってきた。今回の選挙の争点は、ついこの前に騒いでいた政治とカネ、普天間基地の移設問題ではない。消費税にすっかり摩り替っている。

 今日も朝から各党首がテレビに出て消費税に対して激論を交わしていた。菅総理の与野党全体の呼びかけに応じるかどうで、話がぶつかり合い、議論がなかなか入口から進んでいない感じであった。基本的に各党も問題認識は共通しており、いまの税方式は問題があると言っているのに、お互い考え方が硬直して拒否し合っている。とりあえず、ゼロから国会で議論すればいいと思うのだが、なぜ、この国はいつもこうなのだろうか。

 もうひとつ、この選挙で不満なのはタレントや有名人の候補者の名前が目立つことだ。
以前は自民党のお家芸であったが、今回は志を高さをアピールしていた新党でさえも、「えっ、どうしてこの人が?」と思える候補者の名前がある。政治に対する期待が益々冷めていくのを感じてしまう。この人達に政治に対する素養がどの程度あるか、本当のところ計りしれないが、やはり国民の人気取りであることは間違いない。「数」あって、はじめて政党は成立するのだから、各党も必死なのはわからないでもない。でも国民は政治家が考えている以上に厳しく見ていると思う。

 そもそも、国民を代表する国会議員になるため、何の基準もないことがおかしい。
誰でも議員になれるチャンスがあることは民主主義として素晴らしいことだが、その人に1億人の国家の行く末を託すのだ。それなりの高い資質、素養はほしいものだ。

 1つ提案であるが、国会議員になるための国家資格ができないものか。
国会は法律をつくる場である。最低限の知識、考え方がなければまともな判断はできない。そこで、国家の防衛、外交、経済、金融、農業や医療、建設などの各分野の基礎知識がどのくらいあるか、国民が判断できる試験をしてもらい、「優」「良」「可」レベルでいいから公開してもらいたい。そうすれば、この人は経済にはすぐれているが、外交面はあまり明るくないとか、全部の分野に対してすべて知識が高いなどその人の資質を判断することができる。また、どの分野についてもあまり明るくはないが、人間として素晴らしい資質を持った人であると言うならば、それはそれで良い。国民が判断すればいいことだ。
 とにかく、現在は世襲や業界団体の推薦など、人物の資質よりも集票力のある人間が、国会議員の近道を歩いている。これを是正するためには、このくらいの資格制度があってもいい。そうなれば、国民の選挙に対する姿勢も全然変わり、国会議員の質、レベルの向上も期待できる。
 
 しかし、この制度が良いとしても、その法律を定めるのは、現在問題になっている世襲や業界議員たちである。したがって、自分の首を絞めるようなことは絶対しそうにない。
でも、何かをしなければこの国は良くなっていかない。どうすれば、政治家の質を高めることができるのだろうか。
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天上天下唯我独尊

どうすれば政治家の質を高められるか、その答えは有権者の意識改革ではないでしょうか。
地縁、血縁、あるいは知人に頼まれたから投票する、TVや新聞でこう言っていた、こう書いていたという思考停止から抜け出し、外部からの情報を鵜呑みにするのではなく、情報を整理し自分の頭で考える。
そうして地道に有権者(国民)が賢い有権者にならなければ、いつまでたっても国は良くならないと思います。
そうして投票をしたからといって、すぐに政治(国)が大きく変わるというのは難しいですが、大きな流れ(方向)は着実に良い方向へと変わるのではないでしょうか。
by 天上天下唯我独尊 (2010-07-04 22:58) 

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